2. 年金受給者の収入「年金100%の世帯」は約4割
では厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」より、公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における、公的年金・恩給が総所得に占める割合別の世帯数の構成割合をみてみましょう。
2.1 公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合別世帯数の構成割合
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯:43.4%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が80〜100%未満の世帯:16.4%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が60〜80%未満の世帯:15.2%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が40〜60%未満の世帯:12.9%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が20〜40%未満の世帯:8.2%
- 公的年金・恩給の総所得に占める割合が20%未満の世帯:4%
所得のうち年金が100%を締めている世帯は43.4%です。
また、高齢者世帯の所得とその内訳をみてみましょう。
2.2 高齢者世帯の所得とその内訳
- 総所得:314.8万円
- うち稼働所得:79.7万円(うち雇用者所得66.5万円)
- うち公的年金・恩給:200.0万円
- うち財産所得:14.4万円
- うち公的年金・恩給以外の社会保障給付金:1.8万円
- うち仕送り・企業年金・個人年金等:18.9万円
※雇用者所得とは世帯員が勤め先から支払いを受けた給料・賃金・賞与の合計金額(税金や社
会保険料を含む)
年金以外にもさまざまな収入源があることがわかります。ちなみに雇用者所得は年66.5万円ですので、月にすると約5.5万円でした。