2. 【社会保障の給付・負担】「誰が支えて、何にお金が使われている?」
社会保障にかかるお金のうち、約6割は私たちが働いて払っている「保険料」からまかなわれています。残りの約4割は、税金(国や自治体の公費)でまかなわれており、国が27.7%、地方自治体が12.5%を負担しています。
2025年度の予算ベースでは、社会保障給付費は140兆7000億円(対GDP比22.4%)に達し、その内訳は年金が44.4%、医療が30.8%、福祉その他(介護、子育て含む)が24.8%を占めます。これらの給付を支える負担は、保険料が59.8%、公費が40.2%となっています。公費(税金からの支出)のうち国庫負担は27.7%、地方負担は12.5%です。
ただし、社会保障にかかるお金は年々ふくらんでおり、少子高齢化が進む中で「だれがどれだけ負担するのか」という問題がますます大きくなっています。