定年退職後の生活について、「仕事をしているときはできなかった旅行を思い切り楽しみたい」など理想を抱える方もいるでしょう。

時間の使い方が大きく変わる一方、お金の使い方も変わります。年金生活になれば収入が減ることが一般的ですし、2ヶ月ごとの年金収入でやりくりすることになります。

十分な老後資金を準備していても、「資産を取り崩しながら生活する」ということに、不安や戸惑いが生まれるケースもあるのです。

老後資金を準備するだけでなく、現役世代のうちに、収入と支出のバランスをある程度シミュレーションしておけると安心でしょう。

本記事では総務省「家計調査報告〔家計収支編〕2024年(令和6年)平均結果の概要」から、65歳以上の無職夫婦世帯の平均的な家計収支を見ていきます。

1. 【無職夫婦世帯】65歳以上の平均的な家計収支

すでに定年退職を迎えた、無職夫婦世帯の平均的な家計収支は以下のとおりです。

1.1 【無職夫婦世帯】収入:25万2818円

■うち社会保障給付(主に年金)22万5182円