いよいよ夏本番。物価が高騰するなか、猛暑を乗り切るために政府は「電気・ガス料金負担軽減支援事業」として電力使用量が増加する7月・8月・9月の電気・ガス料金の支援を行っています。

標準的な家庭の場合(1カ月あたり400kWh,30㎡)、3カ月で3000円程度の負担引き下げが想定されます。

一方で2025年に入り、飲食料品を中心とした値上げの勢いは強くなっています。

負担が増えるなかで、2025年度は年金額が前年度から1.9%引き上げられているのはご存じですか。

物価変動率には追い付かない水準ですが、前年度より年金額は増えています。

本記事では、いまのシニア世代の年金額がどれくらいかを厚生労働省の資料をもとに紹介していきます。

1. 【2025年度】年金額は前年度から1.9%引き上げへ!《年金額例》

公的年金額は、物価や賃金を考慮して年度ごとに見直しがおこなわれており、2025年度は前年度より1.9%の引き上げとなっています。

年金額の例を見ると、厚生年金のモデル夫婦世帯(※1)は月額23万2784円、国民年金の満額(※2)は月額6万9308円です。

夫婦ともに国民年金のみ(満額と仮定)を受給する世帯の場合、二人分の合算額は13万8616円となります。

※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額