5.1 《国民年金》年金の繰上げ受給状況
国民年金の受給権者(厚生年金保険の受給権を有しない)の繰上げ受給率は、上表のとおり、令和元年度以降、年々、減少傾向にあります。
令和元年度の受給率は29.5%でしたが、令和5年度には5ポイント減の24.5%に。
5.2 《厚生年金》年金の繰上げ受給状況
厚生年金の繰上げ受給率は上表のとおり。こちらは国民年金とは逆に、年々上昇傾向にあります。
令和元年度の繰上げ受給率は0.4%でしたが、令和5年度には0.9%に。
現時点では、まだ繰上げ受給を選ぶ人の割合は高いとはいえません。
しかし、働き方やライフスタイルが多様化している今、繰上げ受給は老後の選択肢のひとつとして検討される場面が増えるかもしれません。
6. まとめ
ワークスタイルやライフスタイルは多様化しています。
さまざまな価値観が受けいれられやすい時代。老後の過ごし方も人それぞれです。
自分が理想とする老後生活を送るために最適な方法は何か?を考えた時に、年金の繰上げ受給が視野に入ってくるかもしれません。
年金の繰上げ受給の最大のメリットは「年金を早く受け取れること」、最大のデメリットは「本来受給できる年金額から減ってしまうこと」でしょう。
これ以外にもメリット・デメリットがあるため、自身のケースにあてはめて考えることが大切です。
参考資料
和田 直子