税金や社会保険料の負担増加、物価上昇など、将来への不安は増す一方です。「年金だけで生活できるのか」と、不安に感じている方も多いことでしょう。
特に、70歳代は多くの人が年金生活に入り、現実的な家計管理が問われる年代でもあります。
本記事では、70歳代・二人以上世帯の貯蓄額の平均と中央値をはじめ、年金受給額の実態や1ヵ月の生活費について、最新のデータをもとに解説します。
現役世代の方も、将来を見据える上での参考にしてください。
1. 伸びる寿命と高まる長寿化リスク
厚生労働省「令和5年簡易生命表」によると、2023年時点での平均寿命は男性81.09歳、女性87.14歳と、いずれも長寿化が進んでいます。
さらに、日常生活に制限のない「健康寿命」は、男性が72.57歳、女性が75.45歳となっており、2001年と比べて男女ともに数年伸びていることがわかります。
健康で長生きすることは望ましい反面、「長寿化リスク」にも注意が必要です。
老後の生活期間が長くなるほど、生活資金が底をつくリスクも高まります。
そのため、老後の安心を確保するには、現役時代からの資金計画や備えがますます重要となっています。
では、実際に年金生活に入る方が多い70歳代では、どの程度の貯蓄を持っているのでしょうか。
著者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険募集人。証券会社で約8年間、株式や投資信託、生命保険等の販売に携わる。退職後はフリーライター兼個人投資家として活動。金融ジャンルの記事を中心に執筆しつつ、日々のマーケット動向も注視している。
監修者
マネー編集部貯蓄班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、大手証券会社やメガバンク等の金融機関にて勤務経験のある編集者が中心となり、金融庁や総務省など官公庁の公開情報等をもとにお金の課題に寄り添う専門チームです。
主なメンバーは野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、日本生命保険相互会社出身の村岸理美など。
編集者の多くは、金融機関にて個人リテール業務を経験。若年層からシニア層、富裕層に至るまで、幅広い顧客に対し、投資信託・保険を中心とした総合的なライフプランニングを実行してきた。なかには、リテール営業で社内トップの実績を持ち、行内で表彰された実力者も。人材育成や社内教育にも携わるなど、金融知識と実務経験の両面で信頼される編集者が在籍しています。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。(最新更新日:2025年6月23日)