2. 【試算】「月額20万円の年金」を得るための《現役時代の年収と加入年数》は?
では、月額20万円の年金を受け取るために、現役時代どのくらいの年収が必要かを試算してみましょう。
【試算条件】
- 老齢基礎年金:満額 6万9308円(2025年度額)
- 必要な老齢厚生年金:20万円-6万9308円=13万692円(年額156万8304円)
- 厚生年金加入期間:480ヵ月
※2003年4月以降の「平均標準報酬額」の計算式を用いて試算
年金額は「平均標準報酬額×5.481/1000×加入期間(月数)」で求められるため、以下のように試算できます。
厚生年金の年額(156万8304円)=平均標準報酬額×5.481/1000×480ヵ月
平均標準報酬額=156万8304円÷0.005481÷480ヵ月
平均標準報酬額=約59万6113円
つまり、月額20万円の年金を得るための現役時代の平均月収は約59万6113円、年収に換算すると約715万円となります。
2.1 「受給する年金と現役時代の年収」報酬月額等級で見ると?
例えば、協会けんぽ(東京都・令和7年度)では、標準報酬月額と等級は次のように区分されています。
- 試算結果の約59万6113円に該当するのは「33(30)等級」
- 報酬月額区分は「57万5000円~60万5000円」
したがって、月額13万692円(年額156万8304円)程度の厚生年金を受け取るためには、現役時代の年収がおおむね「690万円~726万円」程度必要であることがわかります。
著者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険募集人。証券会社で約8年間、株式や投資信託、生命保険等の販売に携わる。退職後はフリーライター兼個人投資家として活動。金融ジャンルの記事を中心に執筆しつつ、日々のマーケット動向も注視している。
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)