夫婦共働きであった世帯を想定しても、厚生年金の月額合計金額とゆとりある老後生活に必要な費用の差額が10万円程度不足することが分かります。
60歳定年、90歳まで生存すること仮定した場合の不足分、つまり老後資金として貯蓄で準備しておかなければならない資金はどのくらいでしょうか。
10万円×12か月×30年間=3600万円
このように、上記の前提であれば、3600万円もの金額が不足することになります。
まとめにかえて
必要な老後資金は世帯ごとに生活のスタイルも異なるでしょう。したがって、すべての世帯に対して「定年退職を迎える前に必要な資金はXXXX万円です」と一様には言えないと思います。
しかし、年金収入や必要最低限必要な生活費などはデータとして把握できることが分かりました。そうした数値を前提に、今回試算したように世帯で「数千万円の前半」程度は必要だというスタンスで貯蓄していきましょう。
参考にした資料
LIMO編集部
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LIMO編集部は、経済や金融、資産運用等をテーマとし、金融機関勤務経験者の編集者が中心となり、情報発信を行っています。またメディア経験者の編集者がキャリア、トラベル、SDGs、ショッピング、SNSなどについて話題となっているニュースの背景を解説しています。当編集部はファンドマネージャーや証券アナリスト、証券会社・メガバンク・信託銀行にて資産運用アドバイザー、調査会社アナリスト、ファッション誌編集長、地方自治体職員等の経験者で構成されています。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ49年(589か月)で、メンバーが勤務していた金融機関は、野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、日興証券、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、日本生命、フィデリティ投信などがある。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、FP2級、AFP等の資格保有者が複数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。株式会社モニクルリサーチが運営(最新更新日:2024年9月30日)。