5. 「休眠預金」のお金は自分の手元に戻ってくる?

結論から申し上げると、休眠預金のお金は「元本+利息」が引き出せます。

休眠預金からお金を引き出すには、金融機関へ来店または電話等で連絡して指示を仰ぎましょう。

通常、ATM以外で預金を引き出したり振り込んだりする場合は、「通帳・届出印・本人確認書類(原本)」の提示が必要になります。休眠預金の払い戻しも、基本的にはこれに準じた手続きとなります。

ただし、10年以上も利用していなかった口座では、届出印を紛失していたり、どの印鑑を使ったか分からなくなっているケースも珍しくありません。

中には、通帳やキャッシュカードなどの物理的な証拠は残っていないものの、「たしかに開設した記憶はある」という方もいるでしょう。

このような場合は、本人確認書類(原本)を持って窓口に行けば、登録情報をもとに休眠預金の有無を調べてもらうことができます。

また、転居などで登録されている住所と本人確認書類の住所が異なる場合は、住民票などの追加書類が必要になることもあります。

さらに、口座に残っている金額(残高)によって手続きの対応が異なることもあるため、事前に必要書類を確認してから来店するとスムーズです。

いずれにしても、休眠預金の出金は通常の手続きと比べて時間や手間がかかるため、余裕をもって対応することをおすすめします。

6. まとめ

長期間使っていない預金口座は「休眠預金」となり、預金保険機構を通じて社会貢献活動に活用されます。

ただし、本人が申し出れば元本と利息を取り戻すことが可能です。住所変更や届出印の紛失に注意し、心当たりがあれば早めに金融機関へ確認しましょう。

古い通帳やキャッシュカード、インターネットバンキングのカードなどが出てきたら、金融機関に相談してみましょう。

参考資料

和田 直子