5. 確認しておきたい「ねんきんネット」
年金を受給中の人には、6月に「年金額改定通知書」「年金振込通知書」が郵送されます。
それぞれ「改定後の年金額」と、「変更後の振込額・年金から天引きされる税や社会保険料の内容」が記載されています。
2025年は6月4日(水)から6月11日(水)にかけて順次発送されていますが、いずれも「ねんきんネット」での確認も可能です。
PDFファイルで保存・印刷もできますので、活用してみてください。
6. 無理なく資産を増やすために、まずは行動を始めよう
今回は、60歳から90歳以上のシニア世代が、平均してどれくらいの年金を受け取っているのかを、5歳刻みで詳しく見てきました。
年金の受給額は、働いていたときの収入や、保険料を納めた期間等によって大きく変わります。特に厚生年金は、現役時代の収入が高い人や、長く働いた人ほど受給額が多くなる傾向にあります。
また、男女で年金額に差があるのも現状です。女性の場合、結婚・出産・子育てなどのライフイベントで、仕事を辞めたり働き方を変えたりすることが多いため、結果として年金の受給額が男性より少なくなりがちです。
もちろん、年金額は人それぞれ。平均だけでは見えない部分もありますが、「老後の収入を年金だけに頼るのは不安…」と感じる方も多いでしょう。
そういった場合には、NISAやiDeCoといった制度を活用して、自分で老後資金を準備しておくことも大切です。
参考資料
- 厚生労働省「いっしょに検証!公的年金 公的年金の仕組み」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
鶴田 綾