こうしたシーズンでは、航空機チケットの値段は繁忙期ではないシーズンと比べれば上がります。
また、家族全員で実家に帰省しようとすれば、当然ながら人数分の交通費もかかります。交通費を浮かせようと、高速道路を使って車で移動しようとすれば、場合によっては長時間ドライブ、そして大混雑というような状況に直面します。
こうした状況を乗り越えて、あえて年末に実家に帰る意味とは何かと考えるシーンもあるのではないでしょうか。
であれば、年末年始ではありながらも、時期を少しずらして家族で旅行するという発想があればよいかなと思えてきます。
実家に帰らなくなった時にどうなるのか
ここまで年末年始に帰省したくない事情について見ていきましたが、これらは、働き手が実家を離れて都心部などで働いているという前提があると思います。
今後、日本の高齢化は進み、また都心部の一極集中が進んでいくとすれば、「実家と居住地」の関係も少しずつではありますが変わっていくことになるでしょう。
そうなったときに、日本の年末年始の姿は、たとえば、実家に帰らずに家でゆっくり過ごす、また、実家の家族を含めて家族みんなで旅行に出かけるといったように、今後、大きく変わっていくのでしょうか。長期的な日本人のライフスタイルがどう変化していくのか目が離せません。
青山 諭志