年末で帰省し、実家で家族と過ごしているという方も多いのではないでしょうか。一方で、普段は実家を離れて仕事をしている人でも、年末に帰省したくない人もいます。なぜでしょうか。今回はそうした人の心理の背景について考えてみたいと思います。
実家で時間を持て余すのが嫌
年末年始には、家族でそろって顔を合わせて、お互いの状況を共有し、無事であることを確認するというのが年末年始に帰省するのが目的だという人もいるでしょう。
年末には年越しそばを食べ、除夜の鐘をきき、新年には家族で初詣に出かけたりと、いろいろとイベントがあるものです。
その一方で、「年末年始は家族と時間を過ごす」ということが目的になることが多く、特にこれといって目的がない場合には、時間を持て余すということも多いのではないでしょうか。
家族を実家に連れて行っても、子どもが小さいうちなどは、そのうちに飽きだします。実家の周りに遊ぶ場所があれば、連れ出すこともできますが、そうでない場合には悩みこんでしまうという人も多いのではないでしょうか。
別に自分が仕事にそこまでこだわっていなくても、「これだったら家で仕事をしていた方が楽だなぁ」と感じる人もいるのではないでしょうか。
親にお金の話をされるのが嫌
年末年始に久しぶりに実家に帰ると、普段あまり話題にはならないテーマを聞かれて、ドキッとすることはないでしょうか。
特にお金の話は、家族や友人の間でもしにくいテーマです。
親が子を心配するのは、子どもがいくつになっても変わらないものでしょうが、たとえば、「給料は上がるのか」、「昇進はするのか」、「老後資金はちゃんと貯めることができているのか」などは質問されても明確に答えられないこともあります。
こうした給料や資産形成の話は、聞かれても回答するのに面倒だなと思うこともあるでしょう。
親に人生設計を聞かれるのが嫌
大人になって、親から「将来の夢は何だ」と聞かれることはないでしょうが、キャリアパスを含めて、人生設計をどうしていくのかと聞かれることはないでしょうか。
大学を卒業し、大企業に勤務していても例外ではありません。競争が厳しい企業では、ある一定年齢に達してしかるべきポジションについていないと子会社や関連会社などに出向するということはよく目にします。そうした事情をよく知っている親は根掘り葉掘りきいてきます。
また、零細企業に勤務していたとすれば、会社の経営環境なども理解せずに「会社は大丈夫なのか」と聞いてくることはないでしょうか。
親として心配してくれることはありがたいのですが、どこまで説明すれば納得してもらえるのかと考えると疲れてしまうというケースはあるでしょう。
みんなが大移動するときにあえて移動するのが嫌
年末年始の都心から地方への移動の際、新幹線などの駅、空港や高速道路は、いつものことですが大変混みます。
こうしたシーズンでは、航空機チケットの値段は繁忙期ではないシーズンと比べれば上がります。
また、家族全員で実家に帰省しようとすれば、当然ながら人数分の交通費もかかります。交通費を浮かせようと、高速道路を使って車で移動しようとすれば、場合によっては長時間ドライブ、そして大混雑というような状況に直面します。
こうした状況を乗り越えて、あえて年末に実家に帰る意味とは何かと考えるシーンもあるのではないでしょうか。
であれば、年末年始ではありながらも、時期を少しずらして家族で旅行するという発想があればよいかなと思えてきます。
実家に帰らなくなった時にどうなるのか
ここまで年末年始に帰省したくない事情について見ていきましたが、これらは、働き手が実家を離れて都心部などで働いているという前提があると思います。
今後、日本の高齢化は進み、また都心部の一極集中が進んでいくとすれば、「実家と居住地」の関係も少しずつではありますが変わっていくことになるでしょう。
そうなったときに、日本の年末年始の姿は、たとえば、実家に帰らずに家でゆっくり過ごす、また、実家の家族を含めて家族みんなで旅行に出かけるといったように、今後、大きく変わっていくのでしょうか。長期的な日本人のライフスタイルがどう変化していくのか目が離せません。
LIMO編集部