2. 《月額20万円の公的年金》を受給する人の特徴1.会社員や公務員としての勤務経験がある

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少数派である月額20万円の年金を受給できる人には、どのような特徴があるのでしょうか。

まず、月額20万円以上の年金をもらうには、会社員や公務員としての勤務経験が必要です。

公的年金は、国民年金と厚生年金の2つに分かれていますが、厚生年金は会社員や公務員経験がある人のみが受け取れます。

2025年度の国民年金の満額受給額は月額6万9308円のため、月額20万円の年金を受給するには厚生年金の受け取りが欠かせません。

そのため、会社員や公務員経験がないと月額20万円の年金をもらうことは難しいです。

3. 《月額20万円の公的年金》を受給する人の特徴2.高年収で勤務期間が長い

厚生年金の受給額は、会社員・公務員時代の平均年収や勤務期間などによって決まります。

具体的には、平均年収が高く勤務期間が長いほど、厚生年金の受給額は高額になります。

例えば、以下の条件で平均年収別の目安年金受給額を確認しましょう。

  • 1973年生まれ
  • 23歳から65歳到達まで会社員として勤務
  • 65歳から年金受取を開始

シミュレーションの結果は以下のとおりです。

平均年収ごとの「年金目安受給額」シミュレーション

シミュレーション

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」を基に筆者作成

3.1 平均年収ごとの目安年金受給額(額面)

平均年収 年金受給額の目安(額面)

  • 200万円 月10万7000円
  • 300万円 月12万7000円
  • 400万円 月14万2000円
  • 500万円 月16万2000円
  • 600万円 月18万1000円
  • 700万円 月19万7000円
  • 800万円 月21万3000円
  • 900万円 月23万4000円

月20万円の年金を受け取るには、平均年収800万円が必要となります。

そのため、年金受給額を上げたい人は、少しでも年収を上げたり長く働くことを意識してみるとよいでしょう。