2. 「マイナ保険証を持っていない」後期高齢者は《8月以降》どうなる?

2025年8月以降はマイナ保険証を利用することが原則ですが、後期高齢者のなかには申請手続きをしていなくてマイナ保険証を保有していない人も多いです。

約2000万人いる後期高齢者のうち、マイナ保険証を保有しているのは約1300万人で、残りの約700万人は保有していません。

そのため、2025年8月からマイナ保険証への一斉切替を行うと、混乱を招くことになります。

そこで、安心して医療サービスを利用できるように、ご自身が加入している医療保険者(各自治体や勤務先など)から、「資格確認書」が無償で交付されます。

後期高齢者医療における8月1日以降の「資格確認書」の取扱いについて

後期高齢者医療における8月1日以降の「資格確認書」の取扱いについて

出所:厚生労働省「マイナ保険証の利用促進等について」

資格確認書は医療保険の資格を証明する書類のことで、資格確認書があればマイナ保険証がない場合でも保険適用を受けることが可能です。

資格確認書には、保険者番号や氏名、生年月日、適用開始年月日などが記載されます。

医療機関の窓口で提示することで保険適用が受けられるため、従来の紙の保険証と同じような利用方法です。

なお、本措置は2026年7月までの暫定的なものとなっています。