3. 50歳代から貯蓄はいくら増やせる?月5万円・10年間を「預貯金vs積立投資」で比較
では、50歳代から貯蓄はどれくらい増やせるのでしょうか?今回は、50歳から60歳の10年間でどの程度貯蓄が増やせるのかシミュレーションしてみます。
3.1 毎月5万円を10年間積み立てた場合
まずは、毎月5万円を10年間積み立てた場合を見ていきましょう。
- 毎月5万円×12ヶ月=60万円
- 60万円×10年間=600万円
10年間で600万円になることがわかりました。さらに5年、65歳まで毎月5万円を積み立てられれば900万円程度の貯蓄ができます。
3.2 利回り3%で毎月5万円を10年間積み立てた場合
次に、利回り3%で毎月5万円を10年間積み立てられた場合について確認します。
金融庁の「つみたてシミュレーター」によると、10年間で貯蓄は699万円増えます。内訳は以下のとおりです。
- 元本:600万円
- 運用収益:99万円
利回りの有無で100万円程度の差がつくことがわかります。
3.3 利回り5%で毎月5万円を10年間積み立てた場合
最後に、利回り5%で毎月5万円を10年間積み立てられた場合を見ていきましょう。
金融庁の「つみたてシミュレーター」で計算すると、10年間で貯蓄が776万円増やせることがわかりました。内訳は以下のとおりです。
- 元本:600万円
- 運用収益:176万円
利回り5%になると、利回りがゼロのときよりも170万円程度貯蓄が増えます。
ただし、利回り5%を目指すとなるとある程度リスクが高めの金融商品で資産運用することになります。
資産運用にはリスクがつきもので、何も考えずに取り組むと貯蓄を減らす結果になりかねません。そのため、しっかりと情報収集をおこない、リスク許容度の範囲でおこないましょう。
これを機に家計や貯蓄を見直したり、老後資金の備える方法について調べてみてくださいね。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 貯蓄・負債編 2024年(令和6年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」
- 金融庁「つみたてシミュレーター」
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)6月分」
宮野 茉莉子