総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)6月分」によれば、生鮮食品を除く総合指数は前年同月比で3.3%の上昇。

今年に入り、2025年1~6月までの各月の前年同月比がすべて3%を超えています。

これだけ長期にわたり物価の上昇が継続すると、気になるのが老後生活。物価の上昇まで想定せず老後資金を考えていた、という方も多いでしょう。

今回は老後まで十数年の50歳代に視点をあてて、その平均的な貯蓄額と貯蓄の内訳、また月5万円・10年間の「預貯金・積立投資」結果をシミュレーションしていきます。

1. 【50歳代】二人以上世帯の貯蓄現在高は1798万円

総務省統計局の「家計調査報告 貯蓄・負債編 2024年(令和6年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」によると、二人以上世帯の50歳代の貯蓄現在高は1798万円です。

一時期話題となった老後2000万円には約200万円ほど届いていない結果となりました。

ちなみに、全体の貯蓄現在高は1984万円だったので、50歳代は全体よりも186万円少ないことがわかります。

また、60歳代になると2659万円と一気に平均値が上がります。これには退職金や相続資産などが関係していると考えられるでしょう。