7. 【初めて受け取った方必見】「年金額改定通知書」「年金振込通知書」の見方
「『年金額改定通知書』『年金振込通知書』(年金受給者用:はがきサイズ)」について、その中身を確認しましょう。
「『年金額改定通知書』『年金振込通知書』(年金受給者用:はがきサイズ)」では、「年金額改定通知書」部分で2025年度の「国民年金(基礎年金)と厚生年金保険の年金額の合計額(年額)」が確認できます。
「年金振込通知書」部分の「年金支払額」欄では1回に支払う年金額(控除前)を、「控除後振込額」では年金額から社会保険料等(社会保険料、所得税額および復興特別所得税額、個人住民税額および森林環境税額)を差し引いたあとの振込金額を、それぞれ確認することができます。
8. 年金生活は2か月単位 お金の使い方を見直そう
年金は年6回、2か月分ずつまとめて振り込まれます。支給のしくみに慣れるまでは、予算の組み方やお金の管理に戸惑う方もいるかもしれません。
2025年度は支給額が1.9%引き上げられ、6月分から改定後の金額が反映されています。国民年金の標準的な受給額は月額6万9308円、夫婦2人で受け取る厚生年金は23万2784円が一つの目安になります。
ただ、年金生活が始まったばかりの人の中には、「受け取った額を1か月分と勘違いし、その月のうちに使いきってしまった」という声もあります。
勤務していた頃は毎月決まった日に収入が入りましたが、今後は2か月ごとの受給となるため、計画的なやりくりがより重要になります。
毎月の支出を2か月単位で調整することや、予備費を取り分けておくことなど、あらかじめルールを決めておくと安心です。新しい生活リズムに合わせてお金の使い方を整えていくことが、無理のない年金生活につながるかもしれません。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「『年金額改定通知書』と『年金振込通知書』(年金受給者用:はがきサイズ)」
中川 由佳