3. 「毎月1万円」の積立投資のメリットは何がある?
「月1万円の積立投資なんて意味がない」と感じる人もいるかもしれませんが、少額から始めるからこそ得られるメリットも存在します。
- 毎月の投資額が少ないため、価格変動によるリスクを抑えやすい
- 家計への負担が小さいため、無理なく継続しやすく、精神的なストレスも少ない
一括投資を効率的と考える人もいますが、積立投資のメリットは「購入タイミングを分散できる」ことにあります。
毎月一定額を投資することで、価格が高いときにまとめて買ってしまうリスクを抑えることができ、価格が低い時期にはその分多くの口数を購入できるため、結果的に平均購入単価を引き下げる効果も期待できます。
4. 将来を見据えて「コツコツ長く」積立を継続しよう
本記事では「毎月1万円の積立投資って意味あるの?」という疑問に対して、実際にどのくらい資産が増えるのか、利回り・運用年数ごとにシミュレーション結果をご紹介してきました。
「資産運用をこれから始めたい」と考えている方や、「資産運用をこのまま続けていてもいいのか」と不安になっている方は、ご自身の将来像をイメージしていただけたのではないでしょうか。
NISAは「少額投資非課税制度」という名の通り、少額からでも始められ、運用益が非課税となるお得な制度です。
無理のない範囲で、まずは小さく始めることで、ご自身の資産について考える習慣が自然と身につきます。
金額の大小よりも、将来を見据えて早いうちから「コツコツ長く」積立を継続していきましょう。
参考資料
中島 卓哉
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/証券外務員一種/FP2級
大阪府出身。大学卒業後、住友生命グループの保険代理店である株式会社保険デザインに入社。入社3年で管理職に抜擢され、マネジメント業務に従事。ライフプランの設計や家計相談、保険の見直し、資産運用のアドバイスなど、幅広いテーマで個人のお金の悩みに寄り添い、これまで1000世帯以上の相談を担当。自身もNISAやiDeCo、保険、投資信託、個別株投資を活用しながら資産形成に取り組んでいる。
現在はIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)として、顧客の課題解決に向け中立的で幅広い提案を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険販売資格、損害保険販売資格、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/一種外務員資格(証券外務員一種)/元銀行員
神戸松蔭女子学院大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に従事。投資信託・ファンドラップ・個人年金保険・外貨預金の販売を中心に、生命保険・医療保険、住宅ローン・事業性ローン、贈与、相続、遺言信託、不動産など、シニア世代を中心とした個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約10年間従事する。特に投資信託や保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。表彰歴多数。一種外務員資格(証券外務員一種)
FX関連のメディアで執筆・編集を経験したのち、2023年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のマネー編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、住宅ローン、カードローン、FX、為替相場、株式投資などを中心に企画・執筆・編集・監修を行う。Yahoo!ニュース経済カテゴリでアクセスランキング1位を多数達成。【2025年6月16日更新】