7. 【厚生年金・国民年金】全体の平均月額や個人差はどのくらい?
続いて、全体の平均月額や受給額ごとの受給権者数を見てみましょう。
※厚生年金の金額は、国民年金部分を含む
〈全体〉
- 厚生年金:14万6429円
- 国民年金:5万7584円
〈男性〉
- 厚生年金:16万6606円
- 国民年金:5万9965円
〈女性〉
- 厚生年金:10万7200円
- 国民年金:5万5777円
基礎年金部分を含めた厚生年金の平均月額は14万6429円となっており、男女間では約6万円の差が見られます。
また、厚生年金の受給額は収入と加入期間に大きく左右されるため、1万円未満~30万円以上と個人差が大きくなります。
8. まとめにかえて
日本の公的年金制度は、基礎年金(国民年金)と厚生年金の2階建て構造で成り立っています。
2025年度は年金額が1.9%引き上げられましたが、現役時代の収入や加入期間による個人差は大きく、月1万円未満~30万円以上と幅があります。
老後の生活に不安を感じる方は、「繰下げ受給」や「付加年金」の活用など、少しでも年金を増やすことを検討しましょう。
また、将来の安心のために、ねんきん定期便やねんきんネットで自分の年金見込額を定期的に確認しておくことも大切です。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
加藤 聖人