国や自治体にはさまざまな給付金制度がありますが、その中にはシニア向けの給付金もあります。
自動で受け取れるものがある一方で、自分から申請しないともらえないものもあります。
知らなかったがゆえに受給もれにならないよう、具体的にどのような給付金があるのか確認していきましょう。
また、給付金ごとに支給対象者が決められていますので、自分が該当するかどうかチェックしてみましょう。
1. 老齢年金関連で「申請しなければもらえない給付金2つ」
シニア向け給付金のうち、老齢年金関連で申請しなければ受け取れない給付金を2つご紹介します。
1.1 老齢年金関連で「申請しなければもらえない給付金」(1)加給年金
加給年金とは、会社員や公務員など厚生年金保険に加入していた方が年金を受給し始める際に、扶養している配偶者や子どもがいる場合に、年金に上乗せして支給されるものです。
公的年金における「家族手当」にあたります。
「加給年金」の支給要件や支給金額は以下の通りです。
なお、「生計を維持されている」とは、次のいずれの要件も満たす場合です。
- 生計を同じくしている(別居していても、仕送りをしている・健康保険の扶養親族である場合などは該当する)
- 前年の収入が850万円未満、または所得が655万5000円未満である
加給年金の対象者が配偶者の場合、厚生年金受給者の生年月日に応じて、3万5400円〜17万6600円が特別加算されます。