2.2 貯蓄を増やすためのポイント(2)固定費を定期的に見直す
固定費は毎月ほぼ決まった金額を出費しているものなので、一度見直しをすると継続的な節約が可能です。
固定費には主に、家賃や通信費、サブスク関係、保険料などがあります。
携帯電話のプランを安いものに変更する、利用していないサブスクを解約するといったような方法があります。
また、保険料の見直しはただ単に節約につながるだけでなく、現在のライフステージに適した保障を付けるためにも、定期的な見直しが必要です。
2.3 貯蓄を増やすためのポイント(3)生活費は予算制にする
食費や交際費など各費用に使える金額を、予定額としてあらかじめ決めておく方法です。
一般的に、1ヵ月に自由に使える金額は、給与から固定費(携帯電話料金や保険料など)や先取り貯蓄を引いた残りの金額になりますが、その残金の中で食費・日用品費・交際費・娯楽費・交通費などにそれぞれいくら使うのかを決めます。
このように仕分けすることで、何にいくらまで使えるのかが把握しやすくなり、無駄遣いを防げます。
3. ご家庭に合った「目標貯蓄額」や「貯蓄方法」を見つけていきましょう
平均貯蓄額は年代により、また、単身世帯か二人以上世帯かによっても異なります。
一般的に、年齢を重ねるにつれて貯蓄額も増えていく傾向があり、単身世帯よりも二人以上世帯の方が高額になっています。
ただし、高額な貯蓄ができている世帯と十分な金額ができていない世帯との差が生じているため、実際の平均額を知ることは難しいです。
今回のデータ結果はあくまでも目安の一つとして捉え、ご家庭に合った目標貯蓄額や貯蓄方法を見つけていきましょう。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
木内 菜穂子