1.2 【年代別】20歳代~70歳代「二人以上世帯の貯蓄額」平均値・中央値

続いて、二人以上世帯の平均貯蓄額を年代別に見ていきます。

【年代別】20歳代~70歳代「二人以上世帯の貯蓄額」平均値・中央値

【年代別】20歳代~70歳代「二人以上世帯の貯蓄額」平均値・中央値

出所:金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」をもとに筆者作成

【年代別】20歳代~70歳代「二人以上世帯の貯蓄額」平均値・中央値

  • 20歳代:382万円・84万円
  • 30歳代:677万円・180万円
  • 40歳代:944万円・250万円
  • 50歳代:1168万円・250万円
  • 60歳代:2033万円・650万円
  • 70歳代:1923万円・800万円

二人以上世帯においても、平均値と中央値に大きな差が出ています。

50歳代から60歳代にかけて平均値・中央値ともに大きく増加していますが、これは退職金の受け取りが影響していると考えられるでしょう。

各年代において、単身世帯よりも二人以上世帯の方が高額な貯蓄額となっていることがわかります。

二人以上で生活しているため、単身よりも多くの備えが必要なことが理由の一つと考えられるでしょう。

2. 貯蓄を増やすための《3つのポイント》をご紹介

6月~8月に夏のボーナスが支給される方もいらっしゃるでしょう。

使い道はひとそれぞれですが、「貯蓄」についても考えているでしょうか。

「ボーナスのうち〇〇円を貯蓄する」と決めて、まとまった金額を貯蓄に回す方法もありますが、すでに使い道が決まっていて思うように貯蓄できない方もいるかもしれません。

そのような方は、夏のボーナスを貯蓄に回せなくても、貯蓄について考えるよい機会ととらえて、これからの貯蓄方法について検討してみましょう。

2.1 貯蓄を増やすためのポイント(1)先取り貯蓄をする

毎月の給与から先取り貯蓄をすることで、気づかないうちに貯蓄ができます。

先取り貯蓄とは、毎月一定金額をあらかじめ決めた日に自動的に引き落として貯蓄する方法です。

例えば、給料日を自動引き落としにすれば、給与が入るとすぐに貯蓄に回せるため残高不足を防げます。

いつまでにいくら貯蓄したいか目標を決めると、毎月の貯蓄額も決めやすいです。