ストレスを解消するといっても、場所を選んだり、時間がかかったり、費用が高かったり、そうした制約があるものは実行するのが難しいと言こともあります。昼休みや休日など、大学などのアカデミックによって発表されたすぐできる気分転換の方法をご紹介します。
コーヒーの香りをかぐ
コーヒーは毎朝、起きたすぐに自分で淹れて飲んでいるという方も多いのではないでしょうか。コーヒーを飲めば目が覚めるという方は多いかと思いますが、今回ご紹介するのはコーヒーのにおいをかぐだけでよいというリラックス法です。
米国スティーブンス工科大学の研究によれば、コーヒーの香りを嗅いだチームの方が何も嗅いでいないチームよりも、テストの正答率が高かったそうです。
同調査では、GMAT(主に米国のビジネススクールに出願する際に求められるテスト)のalgebra test(代数のテスト)を10題分出題し約100人の大学生を2つのグループに分けて問題を解かせたとのこと。
GMATの数学は日本人からすると簡単だという人も多いので、そのレベルの実験でどうこういうのはどうかというツッコミもありそうですが、皆さんはコーヒー店に入り、コーヒーのにおいをかいだだけでリラックスできた経験はないでしょうか。
コーヒー店に入ってコーヒーを飲まずに出るということは難しそうですが、コーヒー店でリラックスしながら仕事をするという選択肢もありということでしょう。
音楽を聴く、演奏する
千葉大学の脳血流計測による研究により、音楽聴取のリラクゼーション効果を実験により説明しています。
最近では仕事をしながら音楽を聴くということも許されるような職場が出てきています。以前では、あまり受け入れらなかったようなスタイルも職種によっては認められつつあります。
音楽はエンターテインメントという面もありますが、同時にリラックス効果もあるということでストレスフルな職場では音楽がかかっていてもよさそうです。
病院の待合では音楽がかかっている場所も増えてきましたが、デスクワークの多い職場で音楽がかかっている会社にはあまりないのではないでしょうか。
また、自ら演奏することでもその効果は期待できるそうです。外出先で何かの楽器を演奏するということは難しいかもしれませんが、家で仕事に煮詰まったときに楽器を演奏できる人は一つのリラックス法として認識しておいても良さそうです。
出所: 千葉大学教育学部研究紀要 第56巻「NIRS計測による脳血流パターンを指標とした音楽のリラクゼーション効果の評価」
アカデミックに言われなくてもすでに実践している
ここまでみてきたリラックス法は、研究結果を待つまでもなく、すでに実践している方が多いものもあるではないでしょうか。
ただ、データ結果をもとにその効果が示されているものについては、自分がそのリラックス方法を取り入れてきた背景もわかるようになったのではないでしょうか。
自分で意識的に実行することで、有意義な生活をおくることができるようになるとよいですね。ご参考いただければ幸いです。
LIMO編集部