3. 年金から天引きされる社会保険料「介護保険料、国民健康保険料、後期高齢者医療保険料」

次に、年金から天引きされる社会保険料について解説します。

3.1 介護保険料

65歳以上になると、介護保険料を単独で支払うことになります(それまでは健康保険料に上乗せする形で納付)。金額は居住地や所得によって異なります。

一例として、東京都江戸川区では所得段階が19段階設けられており、あてはまる段階に応じた保険料を納めることになります。

なお、要介護認定などを受けて介護状態になっても、介護保険料は一生涯支払うことになります。

3.2 国民健康保険料

国民健康保険に加入する年金生活者の場合、国民健康保険料も年金から天引きされる可能性があります。

国民健康保険料は「医療分」「支援分」「介護分」で構成されており、それぞれ決められた「所得割」と「均等割」で計算されます。

前述のとおり、65歳以上になると介護保険料を切り離して納めることになるため、介護分はなくなります。

国民健康保険料の計算方法

国民健康保険料の計算方法

出所:江戸川区「国民健康保険料の計算方法」

お住まいの自治体によって、所得割の税率や均等割額が異なります。