夏のうちに庭に植え込んでおくと、秋には美しい花を咲かせてくれる夏植え秋咲き球根植物。その中には「植えっぱなしにできる品種」と「毎年掘り上げが必要な品種」があります。

この違いを知っておくことは、無理なく栽培を続けるために大切なポイント。今回はそれぞれのタイプごとに、夏植え秋咲き球根植物を6種、参考価格とともに紹介します。

記事最後には植え付けから掘り上げまで、夏植え球根植物の育て方のコツもお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. この記事で紹介する「夏植え秋咲きの球根植物」にまつわるあれこれ

写真のリコリスほか、夏植え秋咲きの球根植物をご紹介します1/8

黄色い花を咲かせている、リコリス

TOMO/shutterstock.com

  • 「植えっぱなしOK」夏植え秋咲き球根植物3選
  • 「掘り上げが必要」夏植え秋咲き球根植物3選
  • 夏植え球根植物を育てる「6つのコツ」

「植えっぱなしOK」の球根植物でも、地域(気候)によっては掘り上げが必要な場合もあります。お住まいの地域の気候に合わせて育ててくださいね。

※この記事で紹介する、コルチカム・リコリス・ステルンべルギア・グラジオラスには毒があります。お子さんやペットが口にしないよう、植え付ける場所や球根の保管方法に注意してください。

2. 「植えっぱなしOK」夏植え秋咲き球根植物3選

2.1 コルチカム(イヌサフラン)

地面近くで咲く可憐な花「コルチカム」2/8

紫色の花を咲かせている、コルチカム

Mariola Anna S/shutterstock.com

葉が出る前に地面から直接花茎を伸ばし、可憐な花を咲かせるコルチカム。花色はピンク・紫・白などがあり、サフランにもよく似ていますが別の種類です。

土に植えなくても、置くだけで開花するのが特徴。室内でも皿の上に置いて花を咲かせることが可能です。庭に植えっぱなしで育てる場合は、水はけのよい土に植えましょう。

※参考価格:400円~800円前後(球根1球)

2.2 リコリス

造形美あふれる花姿が魅力の「リコリス」3/8

赤い花を咲かせている、リコリス

pianoman555/shutterstock.com

リコリスは秋に咲く彼岸花の仲間で、造形美あふれる花姿が魅力。種類が多く、園芸品種も豊富で、赤・白・ピンク・黄色など花色も多彩です。

丈夫で植えっぱなしでもよく育ち、年々球根が増えて群生し、見事な景観を作り出します。

※参考価格:200円~1000円前後(球根1球)

2.3 ステルンべルギア

明るい黄色の花が鮮やかな「ステルンべルギア」4/8

黄色い花を咲かせている、ステルンべルギア

Dina Rogatnykh/shutterstock.com

黄金色の花がまばゆいばかりに輝くステルンべルギア。秋に開花し、群生させると黄色い絨毯を広げたようになり、庭を明るく華やかに彩ってくれます。

日当たりのよい乾燥気味の場所を好み、一度植えれば植えっぱなしでも毎年自然に増えていきます。

※参考価格:200円~300円前後(球根1球)

3. 「掘り上げが必要」夏植え秋咲き球根植物3選

3.1 ダリア

ゴージャスな花で秋の庭を彩る「ダリア」5/8

ピンクの花を咲かせている、ダリア

Alex Manders/shutterstock.com

ダリアはゴージャスな花姿で庭の主役となる魅力的な花。一重咲きから八重咲き、ポンポン咲き、カクタス咲きなど、多種多様な花形と色彩がそろっています。

本来は春植えですが、7月中旬頃までに植え付ければ、秋には美しい花を楽しむことが可能です。暖地ではマルチングなどで防寒すれば、庭に植えっぱなしでも越冬できます。

※参考価格:400円~2000円前後(球根1球)

3.2 カンナ

エキゾチックな花と美しい葉が魅力の「カンナ」6/8

赤みを帯びた濃いオレンジ色の花を咲かせている、カンナ

AMNAT DPP/shutterstock.com

南国風のエキゾチックな雰囲気が魅力のカンナ。大きく艶やかな葉と、赤・オレンジ・黄色など情熱的な色彩の大輪の花が存在感バツグンです。

通常春に植えて夏に花を咲かせますが、暖地では夏~初秋に植えつけ、その年の秋まで花を楽しむこともできます。また、暖地ではマルチングなどの防寒をすれば、植えっぱなしで越冬可能です。

※参考価格:300円~700円前後(球根1球)

3.3 グラジオラス

鮮やかな色の優雅な花「グラジオラス」7/8

白、濃いピンク、淡いピンクなどカラフルな花を咲かせている、グラジオラス

Mulevich/shutterstock.com

グラジオラスはスラリと伸びた茎に多数の花を穂状につける姿が優雅。下から順に咲き上がるため開花期間が長く、切り花としても人気です。

春に植え付けるのが一般的ですが、7月中旬頃までに植え付ければ、夏の終わりから秋にかけて開花します。春咲きの品種もあるため、確認してから購入しましょう。

※参考価格:100円~400円前後(球根1球)

4. 夏植え球根植物を育てる「6つのコツ」

夏植え球根植物を育てるコツをお伝えします8/8

庭に球根を植えている様子

Mariia Boiko/shutterstock.com

4.1 球根選びと植え付け

高温多湿な時期に植え込むため、健康な球根を選びましょう。病気や傷がなく、ふっくらした球根がオススメ。植える深さは球根の高さの2~3倍が目安で、間隔も十分にとります。

4.2 土壌

夏植え球根植物を育てる際、水はけのよい土壌を用意することが大切なポイント。過湿は球根が腐る原因となるため、腐葉土や堆肥を混ぜて通気性と排水性を高めましょう。

4.3 水やり

地植えは降雨に任せても大丈夫ですが、日照りが続く場合は水を与えます。鉢植えの場合は土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでしっかりと。根を傷めないよう、早朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをしましょう。

4.4 肥料

球根は自身に養分を蓄えているため、植え付け時に緩効性肥料を元肥として施せば、開花までは追肥は基本的に不要です。花が終わったら球根を肥大させるためにお礼肥を与え、葉は枯れるまで残して、光合成で養分を蓄えさせましょう。

4.5 病害虫対策

病害虫の予防には、風通しをよくすることが重要です。密植を避け、適切な株間を保ちましょう。咲き終わった花はこまめに摘み取ることで、病気の発生を抑え、球根の生長を促します。

4.6 掘り上げ(必要な場合)

耐寒性が弱く掘り上げが必要な品種は、霜が降りる前に球根を掘り起こしましょう。土を落として乾燥させ、凍らない場所で翌年の植え付けまで保管します。

5. 始めるなら今!夏植え球根植物で秋の庭づくり

夏の陽ざしを浴びてスクスク育ち、秋には美しい花を咲かせる夏植え球根植物たち。毎年手間いらずで楽しめる「植えっぱなしOK」タイプも、球根を大切に保管して翌年も楽しむ「掘り上げが必要」なタイプも、秋の庭に訪れる感動は変わりません。

自分のガーデニングスタイルに合ったお気に入りの植物を見つけて、一足早く今から秋ガーデンの準備を始めてみませんか。