「生活リズムのことで、結婚や子育てがうまくいかないという夫婦は意外と多いです」と彼女。「友人の中には、旦那の仕事が終わるのが深夜だから平日はほとんど顔を合わせることはないという人も多い」と言います。そうなると、家事も育児もワンオペでやらざるを得なくなり、家族の団らんもなくなってしまいますし、お互いにストレスをため込んでしまいがちになりますよね。
 
「生活リズムを揃えるために、夫婦で色々と努力しました」と言う彼女。旦那さんは残業が多い会社から転職し、いまは遅くとも20時には帰れる職場で楽しく働いていると言います。

「できるだけ年収を下げず、残業が少ないところへ転職しようということで、夫婦2人で転職活動を頑張りました。私は育児休暇を取っていたので、今の職場でそのまま時短勤務させてもらえましたが、彼はそういうわけにはいきませんでしたから。先のことを考え、子どもが生まれる前からじっくり転職活動に取り組めたおかげで、いまの素敵な職場が見つかったと思っています」と笑顔で話してくれました。
 
「生活リズムが合わないと夫婦のすれ違いが起きて、どちらかに負担がかかってダメになってしまう。なんでも夫婦で分担することが大事です。コミュニケーション不足も家族が破綻する原因です。家族が仲良くいられるからこそ、お金に困るようなことも起きないのだと思っています」

「生活リズムが違うと、ご飯をあたため直すのも、お風呂を追い炊きするのも、全部お金がかかる。そのうえ、コミュニケーション不足になってお金の使い方も相談できなくなるし、いいことはない」という彼女の言葉通り、夫婦で仲良くいることが一番の節約になるのかもしれませんね。

金銭感覚は「使う」ときだけではなく「貯める」「ふやす」ときのことも大事

「金銭感覚が合う人と結婚したほうがいい」というのはよく言われることですが、これはお金の使い方に限ったことではありません。お金の使い方だけでなく、お金の貯め方やお金のふやし方というところも、非常に重要なポイントとなってきます。
 
「お金をどう貯めるか、というのも大事だと思います。私は自分が金融機関で働いているのもあって、どんどん投資したいと思う派。旦那も偶然にも、投資に興味がある人でした。これが食い違っていて、旦那が絶対貯金しかしない、という人だったら大きなケンカになっていると思いますし、お金をふやすチャンスを失ってしまっていると思います」と話す彼女。たしかに、お金の使い道だけでなくお金のふやし方も、重要なチェックポイントですよね。
 
筆者の友人にも、「投資をしたい」という旦那さんと「投資なんて絶対いやだ」という投資大反対派の奥さんの組み合わせがいましたが、結果として彼らは離婚しました。理由はもちろん、「金銭感覚の相違」です。それがきっかけで、根本的に性格が合わないということに気が付き、話し合いのすえ離婚したと言います。

投資したほうがいい、しないほうがいい、という話ではありません。その方針がお互いに合っているということが重要ですね。

まとめ

いかがでしたか。お金で失敗したと思って離婚するのも寂しいものですよね。もしもあなたにいま、結婚を考えている人がいるのであれば、まずはチェックしてみてはいかがでしょうか。お金のことで悩むような結婚をしても、幸せにはなれません。2人が本当に幸せになれる結婚にしてくださいね。

大塚 ちえ