2025年の折り返し地点である7月。この時期は、企業などにお勤めの方は夏のボーナスで一時的にお金にゆとりが出る時期でもあります。一方で「気づけば、お金を使い込んでいる...」とか「銀行口座の残高を見るのが怖い…」という声も少なくありません。実は、30歳代単身世帯のうち3人に1人が金融資産ゼロというデータも。今回は、元マネースクール講師の筆者が、「家計簿不要!挫折しない!」【お金を貯める仕組みづくり】について解説します。
1. 【30歳代単身世帯】「平均保有額459万円でも中央値90万円と大きな差」
まずは、J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」30歳代単身世帯の金融資産保有額階層ごと世帯割合(金融資産を保有していない世帯を含む)についてみていきましょう。
※貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。
30歳代・単身世帯の約3人に1人が金融資産を保有していない、つまり「金融資産ゼロ」の人が多いことが明らかになりました。平均保有額は459万円ですが、中央値は90万円と大きな差があり、一部の高額保有者が平均を押し上げていることがわかります。また、金融資産が100万円未満の人が15.3%と最多で、少額からの管理が重要といえます。貯蓄が少ないと予期せぬ支出に対応しづらく、使い切ってしまうリスクも高まります。資産を守るためには、目的別にお金の“置き場所”を分けて管理することが有効です。少額でも貯める習慣をつけることが将来の安定につながります。