3. 老後の貯蓄に向けて今からできることはある?
物価高への不安は止まぬものの、老後資金だけでまとまった貯蓄をするのもお難しいとわかりました。
とはいえ、リタイアして年金生活となれば、基本的には年金と貯蓄で老後生活するわけですから、現役時代から少しずつでも老後に備えたいものです。
現役時代から確認しておきたいのが、老後の年金見込み額です。
老後資金というと遠い未来であまり考えられないという人も多いですが、将来の年金見込み額をみることで、老後の月の収入がリアルにイメージできるでしょう。
ただ、年金額は毎年度改定されますから、少子高齢化の日本では想定していたよりも年金受給額が少なくなる可能性があるので、そちらも想定して確認しましょう。
老後の年金収入がわかれば、老後の必要資金の目安も立てやすくなります。
公的年金で生活費が不足するのであれば、年金の対策を考えたいところ。
国民年金だけでなく厚生年金に加入する働き方をする、上限はありますが厚生年金であれば収入を増やして将来の受給額を増やすなど、複数の選択肢があるので調べてみましょう。
ほかにも私的年金や、預貯金、資産運用といった方法で増やすことも可能です。
現代では長く働く人も増えているので、現役時代から老後の働き方も想像するといいでしょう。
ただし、できるだけ長く働くにも、リタイア後の生活を楽しむのにも、健康であることが重要です。
健康面の対策についてもあわせて考えてみてくださいね。
参考資料
- 金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- PRTIMES「約8割が「老後不安」、生活費と医療費が二大懸念。老後資金準備状況は「二極化傾向」。若年層の「ねんきん定期便」理解不足も浮き彫りに」
宮野 茉莉子