世界的株安で始まったが、中国の利下げ・米利上げ観測の後退で不安感が一旦後退した1週間
先週は、週の前半に上海総合指数が3,000ポイントを下回り、東証株価指数(TOPIX)も一瞬1,410まで下げ不安が高まりました。しかし、中国の利下げや米国の利上げ時期に関する要人のけん制発言などから市場の不安が後退し、週末にかけて各国株価は反転上昇していきました。なお、上海総合指数は年初来の上昇がちょうど帳消しになりました。
注:現地通貨ベース、為替は円安が+、円高が-表示
注:現地通貨ベース、為替は円安が+、円高が-表示
不安を拭いきる手がかりを待つ局面に
不安心理は一旦沈静化しましたが、主要株価指数を見ると直近の下げの半分くらいを取り返しただけです。これは、中国景気の実態や米国の金融政策について不透明な面が多いからではないでしょうか。プラスの材料に積極的に目を向けることができるような、頼れるきっかけが欲しいところです。その意味で、米中の景気指標に加えて週末のG20での政策合意形成がカギを握りそうです。
相場の天底を言い当てるのは大変難しいですが、大きく下げた後は買いを考える局面です。以前から目をつけていた個別株があればその銘柄を、そうでない方であればインデックス投資信託やバランスファンドなどを取りあえず少しだけ買ってみる(「打診買い」といいます)と良いかもしれません。
【2015年8月30日 投信1編集部】
■参考記事■
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LIMO編集部