「将来いくら公的年金が受給できるかご存じですか?」
「人生100年時代」と言われる中、公的年金のみに頼るだけではなく自助努力が必要となります。将来の年金を自分で備える手段として注目される「個人年金保険」。近年は契約件数・金額ともに増加傾向にあります。定額型・変額型それぞれの特徴や最新の契約動向を、データとともにわかりやすく解説します。
1. 「定額・変額ともに増えている!」個人年金保険が好調
将来の年金を自分で準備するための保険が個人年金保険ですが、老後資金づくりの手段として有効的です。
最近の契約動向についてみていきましょう。
2020年度から右肩上がりで新契約件数と新契約高が伸びているのがわかります。
2023年度について、ポイントにそってみていきましょう。
1.1 定額年金保険の新契約件数は全体の約67%を占め、主流を維持
2023年度の新契約件数は以下の通りです。
- 定額個人年金保険:89万件
- 変額個人年金保険:42万件
- 合 計 :132万件
定額個人年金保険は89万件で全体の約67%を占めています。
個人年金保険の主流は定額個人年金保険だということがわかりますね。
1.2 全体の新契約高(金額)は前年より2兆4000億円以上の増加
2023年度の新契約高(金額)は以下の通りです。
- 定額個人年金保険:5兆691億円
- 変額個人年金保険:3兆1918億円
- 合 計 :8兆2610億円
2022年度の合計が5兆8581億円なので、2023年度は2兆4000億円以上増加したことがわかります。