「もしものときの保険は加入していますか?」

保険に加入することにより経済的な負担を抑えられたり、家族の生活を守ることにもつながります。そんな保険ですが近年、個人保険の加入件数は毎年増加傾向にあります。しかし、「とにかく保険料の安い保険に加入しておけばいい」という安易な考えは非常に危険です。病気になったのに1円も保険給付金を受け取ることが出来ないというケースも出てきてしまいます。今の自分に合った、また時代に合った保険に加入する必要があります。

1. 「新契約金額56兆円超!」新しいニーズの高まりとは

個人保険とは、病気やケガ、死亡に備えて、個人が自分で加入する保険のことです。一般社団法人生命保険協会が公表している「生命保険の動向(2024年版)」で個人保険市場の推移を確認していきましょう。

一般社団法人生命保険協会「生命保険の動向(2024年版)」によると、2023年度の個人保険市場には3つの主な動きが見られます。

まず、保有契約件数は1億9494万件に達し、16年連続で増加し続けており、微増ながらも堅調な推移を示しています。次に、新しく保険に加入した契約である「新契約」の金額(契約高)は56兆2524億円と前年比8.2%の大幅増となり、新たな保険ニーズの高まりがうかがえます。一方で、既存の契約全体を示す「保有契約」の金額(契約高)は790兆7887億円と前年比0.5%減とやや減少しました。この減少は、死亡保障が手厚い商品から、医療保障を重視した商品へのシフトが進んでいることが影響していると考えられます。