「老後2000万円問題」が過去に話題となり、老後資金を2000万円用意することを1つの目標にしている世帯も多いかもしれません。
ただし、実際には2000万円も貯蓄がない世帯が多いのが実態です。
金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査」によると、70歳代二人以上世帯の貯蓄額の分布は以下のとおりとなっています。
1. 【70歳代二人以上世帯】68.6%は貯蓄が2000万円未満
- 非保有 :20.8%
- 100万円未満 :5.4%
- 100~200万円未満 :4.9%
- 200~300万円未満 :3.4%
- 300~400万円未満 :3.7%
- 400~500万円未満 :2.3%
- 500~700万円未満 :4.9%
- 700~1000万円未満 :6.4%
- 1000~1500万円未満 :10.2%
- 1500~2000万円未満 :6.6%
- 2000~3000万円未満 :8.9%
- 3000万円以上 :19.0%
- 無回答 :3.5%
- 平均値 :1923万円
- 中央値 :800万円
70歳代二人以上世帯の貯蓄額の分布を見てみると、貯蓄が2000万円未満の世帯が68.6%と多数派です。
また、貯蓄の中央値も800万円となっていて、現在のシニア世帯の多くは2000万円も貯蓄がありません。
また、まったく貯蓄がない世帯も20.8%もいます。
では、これらの世帯がすべて安心した老後生活を送れないかというと、そんなことはありません。
なぜなら、世帯によって必要な老後資金が異なるためです。
そこで本記事では、老後に2000万円なくても安心な人の共通点を3つご紹介しますので、ぜひ参考にご覧ください。
※ご紹介する貯蓄額には、日常的な出し入れ・引落しに備えている普通預金残高は含まれません。