2. パート「月8.8万円で10年と20年」働いたら年金はいくら増える?目安額とは
社会保険に加入となると手取りが減ることが気になるものですが、その分保障が充実するというメリットもあります。
今回は「厚生年金」に視点を当てて、厚生労働省社会保険適用拡大特設サイト「配偶者の扶養の範囲内でお勤めのみなさま」より、厚生年金保険に加入することでどれくらい年金が増えるか、その目安額をみていきましょう。
2.1 厚生年金保険に加入で上乗せされる報酬比例部分の年金額の目安 ※月収8.8万円の場合
加入年数:厚生年金保険料・増える報酬比例部分の年金額の目安
- 20年間加入:月額8100円・月額 8800円(年額10万6700円)× 終身
- 10年間加入:月額8100円・月額 4400円(年額5万3300円)× 終身
- 1年間加入:月額8100円・月額 400円(年額5300円)× 終身
上記の目安額をみると、10年で月4400円、20年で月8800円が終身で増えることになります。
ちなみに、1階部分である国民年金の令和7年度の満額は6万9308円(年金額は毎年度改定されます)。たとえば20年間上記の収入で働くと、単純計算になりますが月額が7万8108円となります。
ちなみに厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金と厚生年金の平均月額は以下の通りです。
2.2 国民年金
〈全体〉平均年金月額:5万7584円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9965円
- 〈女性〉平均年金月額:5万5777円
2.3 厚生年金《平均月額の男女差・個人差に着目》
〈全体〉平均年金月額:14万6429円
- 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
- 〈女性〉平均年金月額:10万7200円
※国民年金部分を含む