シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「キャンドゥ」を運営するキャンドゥ(2698)の、2018年11月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうだったか
2018年12月10日に更新されたキャンドゥの2018年11月既存店売上高は、対前年同月比で98.7%。9月・10月とプラスで推移しましたが、マイナス成長に転じています。なお、客数・客単価の内訳は開示されていません。
一方、全社売上高は101.6%となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、2019年11月期のこれまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
1年を通して見ると、既存店売上高がプラスとなったのは合計7カ月、マイナスは5カ月という結果です。通期累計では100.4%と、わずかながらプラス成長となりました。
ただし11月は98.7%と今期の最低数字となっており、一時的な落ち込みに留まるのかどうか注意を要します。
全社売上高については、マイナス成長となったのは2月のみと概ねプラス成長を維持し、通期累計では102.8%となりました。
過去1年の株価動向はどうだったか
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
株価は2017年1月以来、下限は1,650円付近、上限は1,870円付近のレンジ相場を形成しています。10月中旬以降1,650円付近を上下する値動きが継続しており、12月に入っても値動きが停滞する状況が続いています。
既存店の通期累計が100.4%とほぼ横ばいの状況であるため、全社売上高のみならず既存店も明らかなプラス成長を果たせるのかという点に、今後注目が集まるのではないでしょうか。
参考データ:キャンドゥ 2018年11月度 月次売上高前年比速報
LIMO編集部