2. 200日移動平均線を奪回するが再び割り込む
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。4月7日には一時、3万1000円を割り込み、3万792円まで下落しました。ただ、その後大きく反発すると、じりじりと価格を切り上げ、5月13日には一時、3万8494円まで上昇しました。しかしその後は200日移動平均線付近で、もみ合う動きになっています。
先週初の6月9日には終値ベースで3万8000円台を回復、ローソク足の実体が200日移動平均線も超えました。6月11日(水)には一時、3万8529円まで上昇し、直近の戻り高値である5月13日の高値(3万8494円)を超えました。ただ、その後は失速し、週末には終値ベースで3万8000円も割ってしまいました。
今後の展開はどうなるでしょうか。上値が重い展開が続きそうです。200日線を割り、25日線にもヒゲでタッチしてしまいました。ここから挽回するにはまずは200日線を回復したいところ。ただ、75日線も近づいており、これを割るようだと、するすると下がってしまうので注意が必要です。
参考資料
下原 一晃