ヤマシンフィルタ、上期は前年比増収増益 通期は過去最高売上高・最高益を更新見込み

2018年11月19日に行われた、ヤマシンフィルタ株式会社2019年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:ヤマシンフィルタ株式会社 代表取締役社長 山崎敦彦 氏
ヤマシンフィルタ株式会社 取締役 生産本部長 大越和弘 氏
ヤマシンフィルタ株式会社 取締役 管理本部長 井岡周久 氏

2019年3月期第2四半期決算説明会

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山崎敦彦氏(以下、山崎):みなさん、こんにちは。お忙しいところ、ヤマシンフィルタ2019年3月期第2四半期決算説明会にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。

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スクリーンにありますように、今回は「既存事業が引き続き好調、前年同期比で増収増益を達成」、さらに「2019年3月期は過去最高売上高・最高益更新を見込む」というテーマで、ご説明をさせていただきたいと思います。

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先ほど司会からご説明がありましたように、3部構成になっております。1番目のこの第2四半期実績と通期見通しにつきましては、井岡本部長。そして、2番目の建機市場を取り巻く環境については、大越本部長。3番目の今後の戦略について、再度私からご説明させていただきたいと思います。

それではさっそく、井岡さんお願いします。

2019年3月期 第2四半期実績(2018/7-9)

井岡周久氏:それでは私から、第2四半期の決算業績を始めさせていただきたいと思います。

数字の前に……私を見ていただくと、実は「ナノベスト」を着ております。これは私どもが、ノベルティとしてみなさまに配っているものなんです。国内大手のダウンベストと比べまして、こちらは厚みが11分の1、保温性能は71パーセント。「厚さは11分の1なんだが、保温性能としては7割以上」ということなので、ぜひジャケットの下に着ていただくと、ほっこり暖かい。

このようなものを、私どもの素材はいとも簡単につくることができるということです。今後、アパレル関係を含めていろいろな取り組みをしていきたいというところがありますので、そのようなところも社長から説明させていただければと思います。

ではさっそく、業績から進めさせていただきます。

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4ページになります。こちらは、第2四半期7-9月期の実績でございます。

第1四半期から継続して、マクロ環境は非常に堅調でございます。中国・北米を中心にしまして、主要マーケットでの新車の需要が非常に旺盛でございます。そこにつれて、ライン品の売上……とりわけ、私どもの売上構成でナンバーワンの得意先さまの新車販売が、継続して非常に高いポジションで進んでおります。よって、ライン品の売上の状況も非常にいい流れになっております。

併せまして、中国や北米・日本もそうなのですが、ヨーロッパも含めまして、建機の稼働時間も非常に高い水準で推移している関係上、ライン品の売上も非常に堅調に推移しております。

製品別売上高(2018/7-9)

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5ページ目でございます。こちらに関しましては、売上の製品セグメント別の実績でございます。

トピックスとしましては、当社国内のナンバーツーの建機メーカさんなのですが、他社と違いまして、リターンフィルタはペーパーろ材を使っておりました。これを、ライン品・補給品・暫時ガラス繊維のフィルタに切り替えをしておりました。

そのようなところで第2四半期は、とりわけガラス繊維のろ材切り替えの需要が、第1四半期に比べて比較的多めに出ております。そのようなところも踏まえまして、このような結果になっております。

ナンバーツーのメーカさまのガラス繊維のフィルタ切り替えですので、下期から来期にかけて収益……私どもからすれば取引単価が、さらに上がっていくと期待しております。

地域別売上高(2018/7-9)

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6ページでございます。これは、第1四半期と大きく変化点はございません。私どもの請求書ベースでの、エリア別の(売上高)構成比になっております。

資料には出ていないのですが、併せまして、私どもの主要得意先6社の売上構成比率も、前年度以前と大きく変わっておりません。

国内最大手のメーカさまの売上構成比率は、建機フィルタの売上を100としますと30パーセント、世界最大手の外資系建機メーカさまの構成比率が約26パーセント、国内のナンバーツーの規模の建機メーカさまがだいたい15パーセントです。

それから、ヨーロッパの大手メーカさま、国内で私どもの取引先比率でいうと3番目のメーカさまが、だいたい10パーセント弱。その他がだいたい13パーセントというところで、取引の売上高に関する構成比率も、大きく変わっておりません。

売上高の増減要因

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7ページです。こちらは売上の階段グラフでございますので、ご参考までに見ていただければと思っております。

営業利益 増減要因

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8ページが、営業利益の対前年比の増減要因でございます。

第1四半期と同じでございまして、昨年(2018年3月期)の第3四半期以降に成長に向けた先行投資等が発生している関係上、昨年の第2四半期との比較でいきますと、この階段グラフのオレンジのところの販管費の増加要因として、第1四半期と同じ費目が発生しております。

また、来期以降に向けての新しい製品の開発・供給体制のなかで、エアフィルタ等の試験開発費用といったものも、販管費のなかに比較的大きな額で出ております。このようなものが、近い将来の収益に貢献する次の礎になってくると期待されております。

以上が、第2四半期の7-9月期の実績でございます。

2019年3月期 第2四半期累計実績(2018/4-9)

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続きまして4-9月、上期の累計実績の説明をさせていただきたいと思います。スライドは、10ページになります。

こちらに関しましても、引き続き堅調なマーケット環境のなかで、過去最高の増収増益を、第2四半期累計決算でも実現させていただいております。

併せまして、為替の影響なのですが、これも引き続ききちんと管理下にございます。グループ全体の取引通貨の7割以上が、変わらず円建でございます。残りの25パーセント強がアメリカのドル建でございますが、為替が1円円高にぶれた場合に与える業績への影響額としては、営業利益が約100万円増益になります。為替感応度としては、0.1パーセントということです。

これは、下期以降に向かってもきちんとグリップさせていただいておりますので、為替影響に対する体質は非常に継続して強固になっていると、自信を持っております。

製品別売上高

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11ページでございます。これも、累計の(製品別)売上高の構成になっております。

ここの数字のポイントの1つとしては、建機用フィルタの売上高のなかの、中国ローカルメーカ向けの売上構成比率でございます。今期の上期実績としては、全体に占める中国ローカルメーカ売上構成比率は約1.7パーセントで、当社にとっての中国メーカの売上というのは、今は非常に軽微でございます。

ただ、これがTier4の規制を含めた環境対応というところで、ローカルメーカさまの取り組みも若干違ってきておりまして、より積極的な環境対応の機種開発について、中国の国営大手メーカさまが試行を始めております。

そのような流れのなかで、当社フィルタの性能をご理解いただき、採用に向けた共同開発等が始まっております。徐々にではありますが、来期以降、中国ローカルメーカとのビジネス拡大も実現に向かって進んできておりますので、ご期待いただければと思っております。

地域別売上高

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12ページでございます。こちらも、大きな変化はございません。

最終仕向地がどちらかというのは、私どもはわかりませんが、このあたりの各地域別の売上高に関しましては、請求書ベースで大きな変化点はございませんので、参考資料としてご確認いただければと思います。

売上高の増減要因(2018/4-9)

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13ページでございます。こちらは売上高の階段グラフでございますので、ご参考までに改めてご確認いただければと思っております。

営業利益 増減要因

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14ページになります。営業利益の対前年上期比較でございます。

こちらに関しましても上期比較ですと、先ほどお話しさせていただいたように、昨年(2018年3月期)の第3四半期以降の先行投資の費用が、とりわけ販管費のなかの経費関係のところに多く入ってきておりますので、実績比較ですとこのようなかたちになってきております。(詳細については、スライドを)ご確認いただければと思っております。

設備投資、減価償却費及び研究開発費年度別推移

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15ページでございますが、こちらは売上高に占める主要なKPI……設備投資額・減価償却費・研究開発費の推移でございます。

今期2019年3月期の見通しとしましては、昨年度に引き続きまして、ナノフィルタの素材の量産化に向けた投資、あるいはその開発に向けた必要な諸所の投資。このようなものが継続して発生しておりまして、今期単年度でナノの投資額としては、約2億円強が発生しております。また、投資のなかでは、旺盛な建機市場の製品需要が継続しております関係上、金型の更新投資といったものも多く発生しております。

現状は、来期以降に関しましては、今期の投資額がピークで、徐々にこのあたりは減ってくるかと(考えています)。

ただ実際は、新しいポートフォリオが確立した際には、量産に向けた別途の投資が発生するかと思います。そこは収益とのバランスと、きちんとしたROEの管理のなかで、きちんとしたビジネスからの還元、あるいは内部留保というところに結び付く、中期的な私どものもくろみがございますので、その節には改めて開示させていただきたいと思っております。

MAVY’s ~企業価値向上に向けた取り組み~

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16ページは、毎回開示させていただいております、当社の管理のKPIであります「MAVY’s」でございます。

19.3期下期部門計画ーMAVY’sの進捗について-取組事例:売上関連-

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18ページでございます。

「MAVY’s」に関しましては、1つのかたちとしまして、この「MAVY’s」のなかのKPI……売上高営業利益率・売上総利益率・売上伸長率が、具体的にどのような目標とスケジュールで動いているのかの一例を、今回記載させていただいております。

目標としましては、KPIのROICに繋がる部分ですが、技術革新というところで新ろ材のフィルタ開発販売。それから、収益性が非常に高い補給品の占有率のアップということで、セミナー活動の強化や新規市場の開拓について、マーケティングの強化を2019年の上期から下期に向けて、どのようなスケジュールで進めているのかというところを、簡略化した図でございます。

第3四半期以降は、さらに具体的なターゲット目標の定量的な数字や、あるいは実現した果実……成果といったものを(決算)説明の場で開示させていただきながら、取り組むべきテーマの濃淡を、きちんと開示させていただければと思っております。

PAC18①

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19ページでございます。こちらは、「PAC18」(迅速かつ効果的なコスト削減計画)の進捗でございます。

開示させていただいている年間の目標額が、3億3,000万円でございます。上期の製造原価達成率が、21パーセント。販管費に関しては、目標の5,000万円に対して44パーセントという進捗でございます。

PAC18②

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「下期は本当に3億3,000万円の原価低減が可能か?」というところで、1on1の時にもみなさまからご質問を受けるのですが。

こちらに関しては20ページを見ていただきますと(おわかりのように)「PAC18」のなかで一番大きなウエイトを占めますのが、原材料調達コスト低減で、私どもは少し時間がかかってしまったのですが、主要得意先のすべてから調達先の承認を受けましたので、これがもう実質的に、先月から製造原価への反映が進んでおります。

通期業績修正のなかでも、私どもは精緻に振り返りながら見通しを立てたのですが、年間で3億3,000万円の原価の削減というところは十分に達成できると自信を持っております。

その結果、昨年は限界利益率がグループ全体で34~5パーセントでありましたが、今期の着地としては、限界利益率もさらに2ポイントアップをもくろんでおります。これが進むことによりまして、来期以降、さらに収益性の改善が図れると自信を持っております。

調達コスト低減 Action plan

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21ページに関しましては、それ(原材料調達コスト低減)の取り組みの一例でございますので、ご確認いただければと思っております。

原材料費低減 その他のAction plan

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「PAC18」の取り組むべきアクションプランを、今は3つの角度で進めておりますので、22ページをご参考にしていただければと思っております。

2019年3月期 通期業績予想

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このような会社の取り組みと、それから非常に好調な外部環境を踏まえまして、24ページが通期業績見通しでございます。

開示させていただいている予算に対して、今回の修正予算としては売上高で143億円・営業利益で24億円、最終利益で17億円を見ております。

当社に関しましては、この予算のなかでは(2019年)1月以降の第4四半期にハイブリッドフィルタの供給も漸次始まっていきますが、現状の製品プロダクトを前提にしながら、改めて修正予算を作成させていただいております。

また、米中の貿易戦争等、いろいろ不確実な要因はあるのですが、当社におけるビジネスに与える影響としては、非常に軽微でございます。この部分につきましては、営業を長く統括していただいております大越から、後ほど説明をさせていただければと思っております。

2019年3月期 業績予想

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それから、25ページでございます。25ページに関しましては、業績予想の下期修正見通しを出させていただいております。

上期に比べて、売上は大きな変化点がほとんどないんです。これは何かといいますと、例えば1on1でも説明させていただいておりますが、各メーカさまのなかでは、必要な調達部品・諸所の問題等もあります。マーケット環境が非常にいいなかで、需要に対して供給が間に合うかという情報もあるものですから、当社としましては比較的保守的なところで組ませていただいております。

各段階利益に関しましては、「PAC18」の取り組みをコミットして、間違いなく今進めております。営業利益に関しましても、この数字の達成はマストであり、ミニマムと思っております。

2019年3月期 営業利益予想

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26ページは、「PAC18」の上期と下期の数字と改善額です。これは、参考までに見ていただければと思っております。

いずれにしても、第3四半期実績の開示のところで、大きく進展があると私は確信しております。そこで改めて取り組むアクションプランのなかで、何ができていて何が取りこぼしになっているか、みなさまに都度開示させていただければと思っております。

セグメント情報(製品別)見通し

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27ページは、通期業績のセグメント製品別売上構成比率。

セグメント情報(地域別)見通し

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請求書別の地域別の(売上構成)比率は、上期までの実績と大きな変化はございません。

株主還元

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このようなところを踏まえまして、29ページの株主還元でございますが、こちらに記載させていただいているとおりでございます。

今後私どもは、新しいポートフォリオも取り込んでいこうと思っております。DOEは、今期の修正予想としては2.4パーセントですが、これを2パーセントの後半から3パーセント台。あるいは、総株主還元性向は見通しで26.5パーセントですが、これを30~40パーセント台に上げていこうという取り組みも、中期的には考えております。

以上が、第2四半期の業績の報告でございます。次は大越から、マーケット環境等を含めて説明をさせていただきたいと思います。以上です。

建機市場を取り巻く外部環境の総括

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大越和弘氏:大越でございます。よろしくお願いします。私から、建機市場の動向をお話しさせていただきたいと思います。

まず、次のページに各地域の状況を書いております。総括として、みなさんもご存じのとおり、建機市場は全体的に、グローバルとして好調を維持していると言えるのではないかと思っております。

また、先ほども話がありましたが、米中の貿易摩擦が当社にとってどのような影響を出すかということは、非常に軽微じゃないかという話があります。当社のアメリカへの輸出については、フィリピンからがほとんどです。また、中国には今生産委託というかたちで、生産を一部中国でやってもらっている。また、フィリピンから送っているということで、中国とアメリカが直接取引をするようなことがありません。

よって、「貿易摩擦で、何か大きな影響が出るか?」といったら、当社にとっては非常に軽微だろうと(いうことです)。ただ、回り回ってくることについては、まだ予測がつかない部分もありますので、注視はしていきたいと思っております。

また、アメリカの中間選挙の影響につきましては、当社にとって……といいますか、建機業界にとっては、非常にポジティブな状況ではないかと(考えています)。両方ともインフラ投資という意味では、同じ方向を見ていると言えるんじゃないかと思います。ますます建機の市場が拡大していくのではないかということで、我々にとっても、いい方向になると考えております。

次に、各地域です。今言いましたとおり、中国は非常に伸びてきていると(いうことです)。これはやっぱり、インフラ投資をまだまだ継続してきているということが、大きなところなのかなと思っております。

東南アジアは、今はインドネシアが中国の資源需要(の増加を受けている)ということで、また回復してきております。「ここ1、2ヶ月で、少し陰りが出たかな」という情報もありますが、東南アジアはインドネシアを中心にして、まだ堅調な状況だと思っております。

北米は今言いましたとおり、インフラ投資に加えて、アメリカも資源国で資源のマイニングが盛んになってきております。大手建機メーカさまでは、「アメリカはこれからも、マイニングが伸びる」とおっしゃっているところもあります。アメリカの伸びが、これから非常に期待できるのではないかと思います。

日本と欧州は、日本は昨年(2017年)の排ガス規制の影響で、今年(2018年)は少し陰っているといいますか、少なめではありますが、堅調に維持しているかなと(考えています)。ヨーロッパも、大きく伸びることはないのですが、堅調に推移していると考えております。

事業環境 中国販売状況/シェア

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こちらは、中国のマーケットを注視しているグラフになります。上は、2015年からの新車の販売台数を示しております。2017年に比べてプラス4~5万台ということで、今年(2018年)は20万台に迫るのではないかと言われています。

その内訳といいますか、下が月次の販売台数です。一番上のオレンジの線が今年になりますが、だいたいの月において前年(比)プラスということで、20万台に近くなってきていると言えると思います。

事業環境 建機稼働時間

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次をお願いします。中国を含めたところでの建設機械……ショベルの稼働時間になります。

こちらも継続して、中国が1,600時間近辺。そのほかのところも落ちることなく、非常に安定した稼働時間が継続されているということで、これも我々にとっては非常にいい方向かなと思っています。

事業環境 油圧ショベル新車需要

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次をお願いします。こちらの上のグラフは、グローバルに地域での新車需要を積み上げたものになります。やはり中国の影響が非常に大きく見えますが、ほかの地域も非常に安定して継続的に伸びてきていると(いうことです)。

下には、10年間の累積台数を載せています。こちらも、確実に累積台数が伸びてきていると(いうことです)。

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先ほどの前のページの稼働時間とこの累積台数をかけ合わせたところが、アフターマーケットの需要に繋がっていきます。新車の需要も堅調であり、またアフターマーケットの需要も大きくなってきているということで、我々にとっては非常にいい環境にあるかなと考えます。

MAVY’s分析 新製品開発、純正率向上

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次をお願いします。こちらは、これまでもずっと説明してきておりますが、当社の課題に対する取り組みの進捗になります。

建機のライン品につきましては、一番上に「故障予知、IoT・ICT(技術の提案)」とあります。今、清浄度をセンシングするセンサ、あるいはフィルタの寿命を予測するライフセンサというものを、建機大手メーカと共同でずっと実機試験を続けてきておりますが、また一歩踏み込んだところでの進捗というかたちで、一歩一歩確実に進んできていると(いうことです)。近い将来、いい報告ができるのではないかと考えています。

次の「新素材を使ったリターンフィルタ(の提案)」は、ナノファイバー・ナノフィルタを使って、フィルタ交換時間の3倍の3,000時間にしようということです。こちらが、日本のある大手メーカさんで採用になりまして、(2018年)12月から量産が始まります。この「3,000時間」といいますか、「長寿命化」というのは、この建機業界では今後トレンドになっていくのではないか。それを、我々としては牽引していきたいと考えています。

「中国(建機)メーカへの拡販」については、先ほど井岡からも(説明が)ありましたが、方向を変更しています。品質重視・環境対応重視といった国営のメーカですが、非常に興味を示してくださって、一緒にやりましょうという話があります。やはり、ロングライフというところが環境対応になっていくことになりますので、その興味を示していただいている建機メーカさんを中心に、取り組んでいこうと考えております。

補給品につきましては、継続して中国・東南アジアでアフターマーケットの啓蒙活動・純正率の向上に努めております。最近当社のホームページにも載せておりますが、動画を活用したりですとか、故障したパーツを展示したりですとか、少し説明の仕方を一部変えつつ進化させながら、お客さんへの訴求に努めているという状況です。

産業フィルタ・プロセスフィルタは、数字もあまりかんばしくないという現実があります。製品のラインナップを充実していけば増えるかというと、なかなか厳しいところがあります。今は、パートナーあるいはM&Aを含めたところでの協業も視野に入れて、こちらも柱にしていけるような状況にしていきたいと思っています。

最後の新領域は、これは何度も言うようですが、ナノファイバーを使ったナノフィルタを、建機フィルタあるいは液体のフィルタ以外の用途を開発して、提供していきたいと(いうことです)。

今はエアフィルタ・農業用資材・アパレルや、保冷剤のような日用品といったところに、いろいろな提案や商談が始まっております。これを早めに開花させて、売上に繋げていきたいと(いうことです)。このあたりは、社長から熱くみなさんにご説明があるかと思いますので、またのちほどお聞きいただきたいと思います。

マーケットにつきましては、私からは以上になります。ありがとうございました。それでは社長、お願いします。

成長に向けた取り組み

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山崎:はい。ほとんど言われてしまったという状況であります(笑)。今後の戦略について、ご説明します。

今までも井岡・大越の説明でありましたとおり、建設機械用のフィルタにつきましては、今は大変好調であります。ここ数年はこんな調子が続くと思いますが、いずれこれは落ちる日がくるだろうと思います。満ちれば欠けるのが満月というものだと思います。

そこで、「その日に備えて、今のいいうちにこそ、次の手を打っておかなければいけない」ということを、事業中期計画としてまとめてきました。

昨年(2017年)12月ですが、第三者割当増資で約100億円の資金を調達いたしました。この用途としましては、研究開発センタ(の新設)で30億円、新素材の量産設備で30億円、そしてM&A・業務提携・資本提携のための40億円という内訳です。これをもって、約100億円の調達をいたしました。

先に結論から申しますと、残念ながら今のところ1つも実っていない。1年経って、何も実っていないというのが現状であります。

これは、決して何もしていなかったというわけではございません。開発センタ、それから新素材の量産設備につきましては、まず最初、去年の12月から早々に土地を探して回ったんです。

開発センタは、今は約720~730坪の延床面積で開発をやっているのですが、新杉田の開発センタが手狭になりまして、横須賀にメディアラボ……いわゆる、ナノファイバーの開発センタをつくりました。

それでもまだ足りないという状況でして、一日も早く、1ヶ所でまとめて効率のいい開発をやっていきたいということで、「1,500~2,000坪ぐらいの土地は、どこかにないのか」ということで、横浜中心に探してきているのですが、これがなかなか見当たらないのが現実であります。ここにきて、いくつか候補が出てきて、近々正式に公表できる運びにはなってきておりますが、まだ期間決定も済んでいないという状況であります。

それから、新素材の量産・新しいろ材につきましては、佐賀工場で生産していきたいと考えています。新しい技術なので、海外での技術流出ということを考えまして、佐賀でろ材を生産して、そのろ材を海外工場に供給していくという考え方をしていきたいと思っています。

佐賀も昭和49年(1974年)にできた工場でございまして、今h約7,000坪のスペースがあります。まだ後ろのほうには、スペース的に若干の余裕がありまして、そこに建物を建ててナノファイバーの量産設備を入れるということも当初は考えていたのですが。

ただ、昭和49年からできている工場ですから、よく言えば「ヤマシンの発展の歴史」ということでございまして、建物が分散しているんです。ぽつぽつと300~400坪ぐらいの建物が、いくつか分散している。雨が降ると傘を差して移動しなければいけないというのが、今の佐賀工場であります。

昔は田んぼのなかに1軒だけの工場だったのですが、最近は周りにだんだん住宅地ができてきておりまして、「音がうるさい」とか、うちは臭いが出ないのですが「臭いがする」とか言われまして。ご近所に対しても、対応に大変気を遣っております。

それから、ナノファイバーの機械を入れると、今度は電力の消費量が大幅に上がります。なんせ田んぼのなかの一軒屋でしたから、普通の田んぼの電線が引いてあるんです。工業用の太い電気がきているという場所ではないんです。

そこで、「佐賀工場近辺で、どこかしかるべきスペースはないのか」「工業団地のなかに土地はないのか」ということで、ずいぶんこれも佐賀県をはじめ、町も県も市もいろいろと当たってきたのですが……これがまたなかなか、あの佐賀県で土地がないんです。

とはいうものの、一生懸命がんばりまして、今ようやく見つかりました。まだ造成は完成しておりませんが、これを現状で買い取って造成を続けてやっていこうというところで、目鼻がつきつつあります。これも、近々公表できると思っております。

いずれにしても、開発センタもナノの量産設備も、今日いって明日できるわけじゃないんです。完成して竣工するのは約2年(後)、2020年の後半といったあたりになってくるかと思います。

それから、M&Aの40億円も、去年の12月以降にあちこちのつてをたどりまして、パートナーを探してまいりました。実は今までに、サイトビジットを含めて5社やったんです。ドイツに行ってみたりアメリカに行ってみたり、もう何回も行ったり来たりしながら、国内外を問わずにM&Aの案件ということで、資本提携・業務提携の話を(しに)いきました。

しかし、これもまたまさに結婚と同じでございまして、「こっちがいいと思っても、向こうが嫌だ」「向こうがいいと言っても、こっちがちょっとね」というところでございまして、なかなかご縁に恵まれずにきました。

今もいくつかの案件が進行しておりますが、ヤマシンが建設機械用のフィルタ以外の分野に出ようと思ったら、自力で出るというのはみなさんも現実的ではないとお思いだと思うので、これはM&A・業務提携・資本提携を軸にして、新しい分野に出ていきたいと思っております。これも必ず、近々成功させていきたいと思っております。

建設機械の進化とヤマシンフィルタの取り組み

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過去を少し振り返ると、建設機械用のフィルタは今、世界のトップシェアを頂戴していると言われておりますが、トップシェアをとるには、やはり確信・提案を重ねてきたのが事実であります。

建設機械も、4年に1回モデルチェンジがあります。これがちょうど選挙みたいなものでして、「今までは他社さんだった。でも、次のモデルからはヤマシンを使うぞ」と言われてシェアを上げるというのが、今までのやり方です。

これも、ただ「安いものをつくりますよ」というのではなくて、時代の流れに従って、「次の時代は、このようなフィルタが必要だ」という提案を建機業界にしてまいりました。

昔はろ紙ですから、紙だったんです。紙だったのを、ガラス繊維ろ材に切り替えた。これが、1980年代の終わりから1990年代にかけてのお話でした。当時は「省エネ対応」ということが言われておりまして、建設機械も油圧システムが急に高圧化したんです。圧力が高くなった。そうすると、今までの油圧回路では問題なかったところで「ちょっとした傷があると油が漏れる」という不具合が、たくさん起こりました。

これは、すべてごみの問題でして。「もっと細かいごみをとらなきゃいけない」というニーズが出てきて、それまで紙だったものを、ガラス繊維を使ったろ材に切り替えました。この業界で、油圧フィルタでガラス繊維ろ材を使ったのは、当社が初めてであります。今は各社とも、世界のフィルタメーカのみなさんがガラス繊維ろ材を使っていますが、最初に提案して使ったのはヤマシンです。

しかも、このガラス繊維ろ材は売っているわけではありません。自分たちでつくって開発してきました。これで世界に60~70パーセントのシェアを頂戴しているわけですが、これもかれこれ20~30年経ってまいりました。「そろそろ、次の新しいろ材があってもおかしくない」というところで開発したのが、ナノファイバー・ナノフィルタということであります。

ちなみに紙の繊維には、30ミクロンとか50ミクロンの太さがあります。ガラス繊維になると、これが3ミクロンから10ミクロンということで、1ランク下の細い繊維になります。

そして、今度はガラス繊維からナノファイバー。ナノファイバーというと、だいたい1ミクロン以下のことを「ナノ」と言いますので、0.8~1ミクロンぐらい……800~1,000ナノといった太さのろ材を、ヤマシンでは今、非常に低コストで量産することができるようになりました。

ちなみにご承知だと思いますが、1ミリの1,000分の1が1ミクロンですから、1ミクロンのさらに1,000分の1が1ナノメートルでございます。「1ナノ」というと、100万分の1ミリということであります。

ちなみに、髪の毛は150ミクロンぐらいありますので、いかに細かいかというのがおわかりいただけるかと思います。次の時代は、このナノファイバーを使ったろ材で勝負していきたいと思っています。

YAMASHIN Nano Filter 製品ロゴ

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ちゃんと製品ロゴもとりまして、このようなマーク・このような字体の「ヤマシンナノフィルタ」ということです。今後は、この製品ロゴを全面に出していきたいと考えております。

YAMASHIN Nano Filter 成長戦略 -Phase1- (短期的ターゲット)開発状況

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そして、「何に使うんだ?」ということでございます。

もちろん最初に、本業である建設機械用油圧フィルタに使ってまいります。大越さんのお話にもありましたが、来年(2019年)の早々より、日本の大手建機メーカさんでご採用いただく予定になっております。来月の(2018年)12月から出荷ということになります。

これは、ナノファイバー100パーセントではございませんで、ガラス繊維ろ材とナノファイバーろ材を組み合わせた、ハイブリッドというかたちです。今は1,000時間でフィルタを交換していますが(こちらは)3,000時間です。

3倍のごみをとるフィルタ(でありますが)、サイズは変わっていないんです。同じサイズ・ろ過精度で、でもごみだけは3倍とる。通過抵抗も今のところ変わらないということで、大変優れたろ過技術の結晶がここにあります。

これはたぶん、世界中のどのフィルタメーカも追随できないレベルだと思っておりまして、これは日本の建機メーカさんに対しての差別化としては、非常に貢献できているんじゃないかと思います。

このハイブリッドナノファイバーフィルタとセットでもって、ライフセンサも開発いたしました。ライフセンサは、フィルタが目詰まりしてきて交換するわけです。この交換するタイミングをお知らせする……「そろそろ目詰まりしてきましたよ」「交換時期ですよ」というのを示すセンサを、新たに開発いたしました。

今までもライフセンサは、オンかオフか……「目詰まりしたか、しないか」というセンサはついていたのですが、今度ヤマシンが開発しているセンサは、リニアにわかる。「今10パーセント・20パーセント・30パーセント詰まっている」。50パーセント・60パーセントになったら、もう交換時期なんです。これをリニアに示すライフセンサというのを、開発いたしました。

そもそも「1,000時間交換」「3,000時間交換」と言っていますが、これは、「IoT・ICT時代の前の時代はよくわからないから、一律1,000時間や一律3,000時間で交換」ということなんです。

本来は建設機械の使い方によって(変わり)、ハードな使い方をするお客さんは、ひょっとしたら1,000時間(が交換目安)と言っていても、100時間で交換しなきゃいけないかもしれない。また、クリーンな環境でお使いになっているお客さまは、1,200時間~1,300時間使えるかもしれない。本当は、こうなんです。でも、その状況がわからないから「一律1,000時間で、3倍ごみがとれますよ」「一律3,000時間(で交換しましょう)」というふうに、今まではきたんです。

でも、これからはIoT・ICTの時代ですよね。そうすると、このセンサをつけてやると、それぞれの「一台一台の機械の使い方によって、『そろそろ交換時期がきた』」ということが(わかり)、非常にきめ細かな対応ができるようになる。次は、このような時代だと思います。

さらに、清浄度センサです。作動油は、人間でいう血液なんです。病院に行って血液検査をすると、「肝臓が悪い」とか「どこが悪い」というのが、事前にわかります。機械にとっての血液は、油圧で使う作動油です。この作動油で、「どれぐらい綺麗な油が流れているのか」といったところをセンシングすると(いうことです)。

目詰まりセンサとライフセンサと清浄度センサを組み合わせてやると、故障が未然に防げるというところがあります。次は、この時代がくると確信しております。

ナノファイバーを使ったロングライフのフィルタ、そして清浄度センサ・ライフセンサをセットにして使う。「これが次のモデルでのコンセプトだ」ということで、ヤマシンは建機メーカ各社に提案しております。

ですから油圧フィルタは、1~3年……2019年・2020年・2021年の3年ぐらいの間で、たぶん日本にこだわらずアメリカでもヨーロッパでも、建機メーカさんはたぶんこの方向でいくと思います。これを最初に提案しているのは、ヤマシンです。ほかのフィルタメーカがこのような提案を建機業界に対してしているということは、ありません。

YAMASHIN Nano Filter 成長戦略(例)

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本業はそのようなことで、将来は伸ばしていこうとしていきますが、新しいナノフィルタはいろいろな分野に使えます。最初は、今自分たちのやっているビジネスのすぐ近くから入っていきますが、まったく違う分野にも挑戦していきたいと思っております。

農業用資材

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その「まったく違う分野」の第1弾ということで、これも(2018年)12月からサンプル出荷を始めておりますが、ビニールハウス用の保温シートです。

この写真のように、ビニールハウスの内側でカーテンみたいにコロコロッとまとめてあるのですが、夜になるとこれを垂らすんです。そして、保温してストーブを焚くということなのですが。

今は普通の綿を使ったシートを使っていますが、ここをナノファイバーでやってやると、保温効果が非常によくなると(いうことです)。燃費が30~40パーセント改善されるという、農研機構さんでのデータとかがございます。

具体的には今、ヤマシンはサンプルを出荷いたしました。鹿児島県のお客さまには、果物をつくっているハウスにこのナノシートを提供いたしました。そして愛知県では、花を栽培する農家さんにサンプルを出荷しております。この冬、農家さんに1回使っていただいて、その実感・実績を種にして、また次の展開を図っていきたいと思っております。

農業分野というのは、私もまったく知らなかったのですが、大変複雑な入り組んだ市場でございまして、ヤマシン単独でこれを売りにいくのは、まず不可能です。これは、旅慣れたパートナーさんと一緒にやっていくということが必須だと思います。

エアフィルタ

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次に、エアフィルタです。

ナノファイバーをエアフィルタとして使うと、繊維が細いものですから、大変細かいごみをたくさんとってサッと(間を)抜けるということです。

「エアフィルタ」といっても、車や建機でもエアフィルタを使っていますが、エンジンとかそのタイプではなくて、どちらかというとビルなどの空調用フィルタです。そちらの分野、あるいはクリーンルームのような分野でのエアフィルタ。何社かと開発を続けています。

各エアフィルタのメーカさんは、それぞれに規格みたいなものがありまして、その規格を一定値をクリアしないと使えない、メリットが出ないというところがあります。ヤマシンは、ナノファイバーを使ってその基準値に挑戦しているというのが、今の状況なんです。

(2018年)12月に入って、その基準値を「今、ようやく超えたか超えないか」「いや、これはまだばらつきがあるから、ダメだよ」「もうちょっと安定して、基準値を超えるようにしなきゃいけない」という状況まできています。

これも、初めてナノの量産をやっておりまして、今日言って明日ぱっぱとできるものではございませんので、ある程度時間がかかります。個人投資家のみなさんからは、「ナノファイバーを発表して、もう1年になるだろう」「そろそろ、売上・利益はいくらになるんだ?」と時々聞かれるのですが。

このエアフィルタ分野はそのようなものではなくて、もうちょっと1~2年時間をかけて、じわじわと開発していくという現実なものですから、「のんびりしているわけではないのですが、時間がかかっている」というのも事実であります。

でも、今はようやくその基準値を超えるところまできたので、たぶん来年(2019年)には製品として、市場に出ていけるんじゃないかと思っております。

その他

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次に、まったく新しい分野に対する挑戦であります。

これは綿みたいなものですから、音も吸収するので、防音材としても使えます。ですから、車の内装材、それから建材としても、保温と防音のどちらもいけるということです。

それから、アパレルメーカ。保温バッグですとか「ナノベスト」ですとか、非常に保温性能がいいというところがございます。先ほど井岡のところで(説明がありましたが)「ナノベスト」と最初に……本人が今着こんでおりますので(おわかりかと思いますが)こんな感じの「ナノベスト」であります。布と布の間にナノファイバーが入っておりまして、とても薄くて暖かいということです。

実は(会場の)入口のところに、みなさまへのお土産用に置いてございますので、興味のある方はぜひ1つお持ち帰りいただきたい。ちゃんと(サイズは)SとMとLとLLもあるそうで、ぜひ1つ着ていただきたいと思います。

保温・保冷バッグにつきましては、今年(2018年)の株主総会の時に、株主さまにお土産としてお配りしました。大変好調でして、スーパーで冷凍食品や肉とかを買った時に、それに入れて持ち帰るとぜんぜん傷まないということもありまして、(ほかのものと)比べると非常に性能がいいんです。

これも今、ヤマシンで試しに「ナノベスト」をつくる、ナノの保冷バッグをつくる(ので)「みなさん、ちょっと使ってみてくれ」ということをやっていますが、これもここで、今ヤマシンが直接売っているうちは売れません。

そうじゃなくて、やっぱり大手の量販店さんと手を結ぶ。あるいは、そこに供給しているTier1の一次のサプライヤーさんと手を結んでやっていくとか。このようなパートナーと組んでやっていくというのが、キーだと思います。

車の内装材もそうですし、大手建材メーカさんもそうですし、アパレルさんに対しても、パートナーといかに組んでいくかというところがキーだと思っておりますが、この分野にも果敢に挑戦していきたいと思っております。

生産拠点見直し・再編 Rooftop Repair

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またガラッと話が変わりまして、これも井岡から(申し上げましたが)「『PAC18』の原価改善活動は、第2四半期が終わった段階でも達成率がまだ二十何パーセントで、30パーセントにいっていない」と(いうことでした)。「こんな調子で第4四半期までいって、予定どおり(の結果が)出せるのか?」というお話を、個人投資家のみなさんからよくうかがいます。

でも「PAC18」は、ヤマシンの生産の連中に言わせると、「必ずやる」「第3四半期・第4四半期は見ていてくれ」というお話も出ております。私も彼らと長年の付き合いをしておりまして、彼らのあの言いぶりからすると、相当な自信があると踏んでおりまして、たぶん達成すると思います。原価の3億3,000万円(の削減)、販管費の5,000万円(の削減)は、達成いたします。

一方で、これも当初申しましたように、ヤマシンでは90パーセントがフィリピンのセブでの生産になっています。10パーセントが、佐賀での生産です。

90パーセントがフィリピンということは、台風や地震とか、何かがあった時には供給が止まるんです。これはBCP上極めて好ましくないということもあって、「今年から向こう3年のうちに、中国・アメリカ・日本の生産の再編成をやろう」ということをやってきています。

実際に中国では、今委託生産を始めまして、アメリカでも生産工場を準備しております。1月から量産先行で……アメリカのイリノイ州のモートンという街があって、そこで来年(2019年)4月以降、量産を開始いたします。

とにかく「生産を、フィリピンからいかに分散するか」といったところが、今の大事なポイントであります。当然、フィリピンは人件費が安いんです。フィリピンから中国へ生産を移すということは、やっぱり原価が上がるんです。労働集約的な仕事も多々ありまして、中国の人件費とフィリピンの人件費は、やっぱり中国のほうが高くございます。中国に移管すれば移管した分だけ、若干原価はマイナスになります。

同じくアメリカも、当然人件費が高いです。ですから、「アメリカに生産をシフトする」「中国に生産をシフトする」……これをやっていると、原価は悪化する方向になります。バクッと概算ではありますが、数千万円のデメリットが発生する見込みではあります。

ですが、生産の連中は「それもこれも含めて、予算は達成するんだ」ということを強く言っております。ネットの掲示板とかで「ちゃんとできるのかよ?」とかおっしゃるのですが、やることもやるし、リスクヘッジ……やっぱり、安全第一です。

利益より、やはり安全を優先すべき。「安全第一だ、原価が上がってもやるんだ」「でも、その原価は上がるんじゃなくて、それも吸収してやるんだ」という気合いをもって、生産部門は(仕事を)やっておりますので、たぶんこの「PAC18」の3億3,000万円は、必ずやる。それから、販管費の5,000万円も必ずできると思っております。

これは、あと半年すると結果が出るということで、たぶん大丈夫だと思っております。

Key takeaways

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まとめということでありますが、建機用フィルタはおかげさまで、今は非常に好調に推移しております。さらに新ろ材を使って、また新しいチャレンジも繰り返しやります。M&Aも積極的に取り組んでまいります。

ちょっと申し上げるのを忘れたのですが、建設機械のなかで、うちでは区分けしてませんが、「マイニングは、やはりしばらく好調が続く」と言われております。マイニングというと、超大型の建設機械ということになりまして、これも部品などを定期的にしっかりと換える。そして単価も非常に高いというところがありまして、これもいい状況に恵まれております。建機はマイニングを含めて、非常に恵まれた状況にあると思います。

その一方で、また新しい挑戦もしていくということでございます。申しましたように、「新ろ材を開発しました、(だから)すぐ明日から売上(につながる)」というわけではないのですが、少し時間をかけていただきながら、見守っていただきたいと思っております。

以上をもちまして、第2四半期の決算説明会を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

参考記事

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