仕事で疲れているから、ストレスを抱えているから、自分に当たっても仕方ないと考える人もいるでしょう。

これは暴力に変えると、分かりやすいでしょう。疲れてるから、ストレスを抱えているから、暴力をふるっても良いのでしょうか。どんな理由があれ、暴力はいけません。それと同じで、どんな理由があれ、暴言もいけないのです。

疲れているなら休めばよいですし、ストレスを溜めているならストレス発散をすればよいのです。人に暴言で当たるというのは、どんな理由があれいけないことのです。

家族でもダメなの?

家族だったら仕方ないのでは、と思う人もいるでしょう。「私に甘えているんだわ」と、良いイメージに捉える人もいると思います。家庭はホッとする場所ですから無理は良くないですし、落ち込んでいるときにカラ元気でいる必要はないですよね。

しかし疲れたり、ストレスを溜めているなら、「疲れた」「嫌なことがあった」とストレートに話したり、他のストレス発散法をとればよいのです。それを「モラハラという表現方法を選択してしまう」ことに問題があります。一般的な人には、「暴言を吐く」という選択肢自体がないのです。

モラハラかも、と思ったら、まずは信頼できる友人などに相談してみてくださいね。そして考える上で「分ける」ことを覚えておきましょう。ストレスがあっても暴言はいけないですし、親しい間柄でも暴言はいけないのです。

「原因(疲れ、ストレスなど)」と「結果(暴言)」は分けて考えることで、冷静に物事を捉えられるようになります。無料で電話相談ができるサービスもありますので、辛い思いをしたら相談してみましょう。

永山京子