5. 60歳以上の「全受給権者」の平均年金月額を1万円刻みで見る

60歳以上の「全受給権者」について、公的年金(厚生年金・国民年金)の平均年金月額(全体・男女別)を見ていきましょう。

グラフからは、1万円刻みで各年金月額帯の受給権者数も見ることができます。年金の個人差・男女差のイメージをつかんでみてください。

5.1 「厚生年金」の平均年金月額

  • 〈全体〉平均年金月額:14万6429円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万6606円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万7200円

※国民年金(老齢基礎年金)部分を含む

厚生年金の平均年金月額は全体で14万6429円、男性は16万6606円、女性は10万7200円です。

5.2 「国民年金(老齢基礎年金)」の平均年金月額

〈全体〉平均年金月額:5万7584円

  • 〈男性〉平均年金月額:5万9965円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万5777円

国民年金の場合、全体、男女ともに平均年金月額は5万円台でした。

6. 老後の支出に備えて今から少しずつ準備を

本日は、遺族年金の見直しやシニアの年金受給額について確認してきました。

今の生活を将来も維持できそうか、少しイメージできたでしょうか。

生活をしていくうえで、最低限必要なのは衣食住の費用です。ですが、国民年金だけでは、家賃を払うだけでほとんどがなくなってしまうかもしれません。食費や光熱費なども、毎月数万円はかかります。

こうした支出に備えるには、今の生活費を見直しながら、将来不足しそうなお金を少しずつ準備していくことが大切です。そうすることで、将来に少しでも余裕を持った安心できる暮らしを目指せるのではないでしょうか。

参考資料

足立 祐一