高等教育を希望する学生や保護者にとっては、進学にかかる費用は大きな関心事項です。
奨学金の制度を利用するか検討をする家庭も数多くあるでしょう。
そこで本記事では、現在募集中の給付型奨学金、そしてLIMOメルマガ会員に行った「奨学金に関するアンケート」の結果をご紹介します。
まず初めに、国内最大の奨学金サイト「ガクシー」が紹介している奨学金の中から、「2025年6月・7月締め切り」の給付型奨学金2事業をご紹介していきます。
※今回ご紹介する奨学金の情報は、公開時に締め切りまでが5日以上あるものです。そのため、閲覧時点においては、希望される奨学金の募集がすでに締め切られている場合がございます。また各種情報や条件についても変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
1. 【返済不要の奨学金・7月締め切り】公益財団法人業務スーパージャパンドリーム財団「2025年度派遣留学奨学生」
公益財団法人業務スーパージャパンドリーム財団の留学支援事業は、海外の大学に留学する日本人学生に対し、日本人がこれまで以上により多くの分野で素晴らしい活躍ができるよう、勉学の場や自己啓発の機会を提供するプログラムです。
1.1 【返済不要の奨学金・7月締め切り】公益財団法人業務スーパージャパンドリーム財団「2025年度派遣留学奨学生」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】ー
【奨学金の種類】ー
【申込み期間】【2回目募集】対象留学プログラム :2025年12月1日(月)~2026年4月30日(木)に現地授業開始
応募受付期間 :2025年7月1日(火)~2025年7月31日(木)23:59
※1回目募集は締め切り済
【支給人数】約 800 名
【支給金額/人】265万円
●奨学金
・北米、シンガポール、欧州、中近東:月額20万円
・アジア(シンガポールを除く)、大洋州、中南米、アフリカ及び上記除外国:15万円
●留学一時金
・アジア地域(シンガポールを含む):15万円
・その他の地域:25万円
【支給期間】原則 12 ヶ月以内で留学プログラム期間内の現地授業開始日から期末テスト終了日までの期間
【成績制限】あり
【所得制限】なし
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】不可
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】ー
【資格・条件】海外の大学へ留学を希望する者で、次の条件を全て満たす者。
① 国際交流と相互理解に関心を持っていること。
② 2025 年 5 月時点において日本国内の大学に所属していること。※留学中に大学院に進学する場合は応募対象外となります
③ 留学開始時点において大学 2 年生以上の学部生であること。※大学院に在籍する方はご応募いただけません。
④ 2025 年 5 月 1 日時点で 35 歳以下であること。
⑤ 日本国籍を有していること。
⑥ 学内選考がある留学プログラムへの応募であること。
⑦ 当財団の奨学金の受給歴がないこと、また過年度の内定資格を保持していないこと。
⑧ 支援の対象が 1 つのプログラムのみであること。
⑨ 留学プログラムに語学研修を含んでおらず、また、語学研修目的の留学ではないこと。※プログラム参加目的が専門分野履修であればセメスター内の語学履修と並行して受講することは問題としない。
⑩ 名目の如何にかかわらず他の奨学支援団体等(在籍大学含む)から留学に関する奨学金を受給していないこと。なお、他団体への併願は認めます。
⑪ 在籍する大学での単位システムに換算してセメスターあたり 6 単位以上に相当する時間の学習計画を立てていること。
⑫ 帰国後の報告会、留学生ネットワーク等本制度における諸活動に主体的に参画できること。
⑬ 応募書類等、財団への提出書類は日本語で作成すること。但し、指導教員推薦書は除く。
⑭ 次(※)に掲げる学力基準及び語学力基準に該当すること。
※詳細は概要をご確認ください。
【募集団体】公益財団法人業務スーパージャパンドリーム財団
【奨学金概要】公益財団法人 業務スーパージャパンドリーム財団 2025 年度留学支援事業 募集要項
2. 【返済不要の奨学金・6月締め切り】公益財団法人電通育英会「大学奨学生(高校時予約・給付型)2026年度」
公益財団法人電通育英会は、1963年3月、株式会社電通 第四代社長 故吉田秀雄氏の「人材の育成は終局の目標である」という生前の信条実現のため創設されました。
2011年4月に公益財団法人となり、優秀でありながら経済的理由により修学が困難な日本国内で学ぶ大学生・大学院生に対する奨学金の賃与・給付し、さらに育英に関する調査研究・情報提供、大学生等の人材育成活動に対する助成事業なども行っています。
2.1 【返済不要の奨学金・6月締め切り】公益財団法人電通育英会「大学奨学生(高校時予約・給付型)2026年度」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】2025年6月30日(月) 当財団必着
【支給人数】100人
応募者の中から100名程度を採用
※当財団が対象とする国・公立高校から各1名の推薦(対象校は全国で172校)
【支給金額/人】624万円
- 奨学金:月額8万円
- 受験等助成金:10万円
- 入学一時金:30万円
大学入学後の海外留学や海外ボランティアなどの活動に対して、奨学期間の4年間累計200万円まで支援
【支給期間】最長4年間
【成績制限】あり
【所得制限】あり
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】ー
日本学生支援機構(JASSO)および自治体・公的団体などからの奨学金(給付型・貸与型)、または入学した大学授業料免除等の学内の奨学金との併用は可能です。・但し、他の民間企業・団体の給付型奨学金との併用は不可といたします。
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】大学進学希望者(高校3年生)
【資格・条件】
現在、当財団が対象とする国・公立高等学校の3年に在学し、学業・人物ともに優秀であって、評定平均が4.0以上(小数点第2位四捨五入)で大学進学に際し学資の支弁が困難と認められ※1、当財団の指定する大学(学部)※2への進学を希望する生徒。
※1 学資の支弁が困難と認められる生徒とは、給与所得、事業所得など所得の形態にかかわらず、家計(両親の合計)の支払う住民税(区市町村税・都道府県税)の課税所得(課税標準額)の合計が350万円未満の家庭の生徒を指します。
※2 指定大学(学部)については各対象国・公立高校に配布する説明資料を参照してください。文系・理系を問わず、そして美術やデザイン系を志望する学生も対象としますが、(医・歯・薬・獣医等)6年制の学部及び夜間・通信制は対象外としています。
● 能登半島地震の被災に対する支援を目的として、『震災特別枠』を設け、当財団が募集対象としている国公立高等学校(下記参照)の3年生に在籍し、学業・人物ともに優秀かつ、学資の支弁が困難と認められる生徒を対象に、高校推薦による募集を行うことになりました。詳しくは、募集対象の高等学校担当者宛、あるいは高校名と応募者の氏名を明らかにした上で電通育英会担当者宛にお問い合わせください。
<募集対象高等学校(7校)>
石川県立飯田高等学校/石川県立七尾高等学校/石川県立羽咋高等学校/石川県立輪島高等学校/石川県立金沢泉丘高等学校/石川県立小松高等学校/金沢大学附属高等学校
【募集団体】公益財団法人電通育英会
【奨学金概要】公益財団法人電通育英会 奨学事業
いかがでしたでしょうか。
「2025年6月・7月締め切り」の返済不要の奨学金をご紹介させていただきました。
本記事でご紹介した以外の奨学金の情報を知りたい方は、奨学金情報が数多く掲載されている「ガクシー」のサイトをご確認いただくのもおすすめです。
3. 【奨学金アンケート】奨学金のイメージ「借金」を選んだ人は66%
くらしとお金の経済メディア「LIMO」では、LIMOのメールマガジン会員に「奨学金に関するアンケート調査」をおこないました。まずは「奨学金のイメージ」について伺った結果です。
3.1 「奨学金」に対するイメージは?
- 借金:66.1%(158人)
- 制度が煩雑:19.7%(47人)
- 利用するための条件が厳しそう:33.9%(81人)
- 奨学金を利用することで、家計の負担を軽減できる:42.3%(101人)
- 奨学金を利用することで、学生自身が学びを続けられる:38.9%(93人)
- そもそもよくわからない:7.5%(18人)
※アンケート回答数:239件
最も多いのは「借金(158名)」で、全体の約66%を占めました。
現在では返済不要の「給付型奨学金」なども徐々に増えつつありますが、まだまだ「学校に行くために借りるお金」というイメージを持つ人がまだまだ多いことが伺えます。
また、「奨学金の返済に苦労している人が多い」といったメディアなどの影響も、ネガティブな印象につながっていると考えられます。
一方で「奨学金を借りることで、家計の負担を軽減できる(101人)」「奨学金を利用することで、学生自身が学びを続けられる(93人)」と答えた人も全体の4割前後と多くいました。
学生自身も、また保護者も、経済的な理由で高等教育を諦めることがないように設けられている制度という認識をしている人は一定数いることがわかります。
4. 「奨学金」の利用を検討したことがある人は44.7%、実際に利用したのは全体の36%
次に「奨学金の利用を検討したことがあるかどうか」について聞いてみました。
4.1 「奨学金」の利用を検討したことはありますか?
- 検討したことがある:44.8%(107人)
- 検討したことがない:55.2%(132人)
※アンケート回答数:239件
「奨学金」の利用を検討したことがない人の割合が、検討したことがある人の割合をやや上回りましたが、大きな差はないことがわかります。
奨学金が、高等教育を受けるにあたって、学費の捻出方法として身近なものとして考えられていることが伺えました。
では、「奨学金」の利用を検討した人のうち、実際に利用するまでに至った人はどのくらいいるのでしょうか?
4.2 (奨学金の利用を検討した人のうち)実際に「奨学金」を利用しましたか?
- 実際に奨学金を利用した:81.3%(87人)
- 実際は奨学金を利用なかった:18.7%(20人)
※アンケート回答数:107件
「奨学金」の利用を検討している人に、実際に奨学金を利用したかを聞いてみると、約8割の人が実際に奨学金を利用していることがわかりました。
アンケートに回答してくださった方全員に対する割合で考えると、全体の36%の人が「実際に奨学金を利用している」ということになります。
また「奨学金」の利用については、学業成績や家庭の経済状況など、受給資格に条件が設けられている場合も多いです。
「奨学金」は、希望した人全員が必ず受給できるものではないということも、利用を検討していた人が、実際に利用しなかった理由として考えられるでしょう。
まだまだ「借金」という負のイメージが強い奨学金ですが、経済的な理由で進学を断念することがないように、奨学金を積極的に検討していきたいですね。




