3. 運転が必要な場合は、《身を守る備え》を万全にしておくことが大切

運転免許証の自主返納は、住んでいる地域の交通環境や仕事での車の利用状況など、人それぞれの事情によって異なり、簡単には決められない悩ましい問題でもあります。そのため、すぐに返納できない事情がある方もいるでしょう。その場合は、万が一事故を起こしてしまったときの《身を守る備え》を万全にしておくことが大切です。

まず確認したいのが【自賠責保険】です。これは法律で義務づけられた保険ですが、補償範囲は最低限のものだけです。車や自分のケガ・損害などは補償されません。

自賠責保険は対人事故の賠償損害のみ補償

自賠責保険は対人事故の賠償損害のみ補償

筆者作成

そこで重要になるのが【任意保険】である自動車保険です。

任意保険である自動車保険は、自賠責保険だけではカバーできない部分を補償してくれる大切な備えです。
とはいえ、「補償内容がわかりにくい」と感じている方も多いかもしれません。そんなときは、補償を4つのカテゴリーに分けて考えると、内容が整理しやすくなります。

任意保険は4つのカテゴリーで補償を考える

任意保険は4つのカテゴリーで補償を考える

筆者作成

  • 相手のケガや死亡に備える「対人賠償」
  • 相手の車や建物への損害に備える「対物賠償」
  • 自分や同乗者のケガに備える「人身傷害保険」
  • 自分の車の修理に備える「車両保険」

運転を続ける必要がある方は、これらの補償内容をしっかり確認し、必要に応じて見直しましょう。