2. 「2024年は42万人が免許返納」返納後の生活を支える支援もある
「返納したら不便になるのでは?」という不安の声もありますが、すでに多くの人が一歩を踏み出しています。
警察庁が公表している自主返納件数の推移をみていきましょう。
令和6年の運転免許の申請取消(自主返納)件数
- 75歳未満:16万2998件
- 75歳以上:26万4916件
- 合計:42万7914件
運転免許証が必要なくなった人や加齢による身体機能の低下で運転が不安になった人など、自らの判断で運転免許証を返納することができます。ただし、運転免許の停止や取消処分中などの場合は自主返納の手続きができない点には注意が必要です。
なお、運転免許証の自主返納をした方には、地域の事情に応じて、自治体や民間事業者によるさまざまな支援が提供されています。自治体によってはバスやタクシーの割引、商品券の配布など、返納後の生活を支える制度もあります。
2.1 身分証明として使える「運転経歴証明書」
また、運転免許証の自主返納後「免許証がなくなると本人確認ができなくなる」と思う方もいるかもしれません。そんなときに活用できるのが「運転経歴証明書」です。これは写真付きで、金融機関や役所などでも正式な身分証明書として利用できます。