2. 月額15万円の年金、手取りはいくら？
月額15万円の年金を受給する人の、月あたりの手取り金額はいくらなのでしょうか。実際に計算してみましょう。
この記事では、新宿区在住の65歳の単身世帯の人を例に計算していきます。差し引かれるお金の合計と、手取り年金額を見てみましょう。
- 所得税：1万1000円
- 住民税：3万2000円
- 国民健康保険料：9万6623円
- 介護保険料：8万7120円
- 差し引かれるお金の合計（年額）：22万6743円
- 差し引かれるお金の合計（月額）：1万8895円
- 手取り（年額）：157万3257円
- 手取り（月額）：13万1105円
税金や社会保険料として、月額約2万円、年間で約22万円が差し引かれます。年間でかかる税金と社会保険料の金額を比較してみると、税金は4万3000円、社会保険料は18万3743円と、約14万円もの差があります。社会保険料の負担が、差し引かれるお金のほとんどを占めている状況です。
額面の金額が15万円だからといって、15万円がそのまま手元に残るわけではありません。実際に残るのは13万円程度で、この金額から生活費を支出していく必要があるのです。
総務省の「家計調査」によれば、65歳以上の単身世帯の支出額の平均は14万9286円であり、手取り年金額が月額13万円の場合は赤字になってしまいます。月額15万円の年金を受け取れるとしても、年金とは別に資産を用意しておくのが大切といえるでしょう。
次章では、年金額の確認で使いたい「年金振込通知書」について解説します。
