3. 資産運用は継続することで資産寿命を延ばせる

年金受給が始まるとともに投資をやめるのは、必ずしも得策ではありません。

リスクが高く大損のリスクがある投資は考えものですが、当面は使用しない資金を元手とした投資を続けることで、貯蓄が枯渇する時期を遅らせることができます。

例えば、65歳から当初残高2000万円から月8万円ずつ取り崩していった場合の、運用利回りによる資産の枯渇タイミングを考えてみましょう。

運用しないで取り崩しを続けた場合、85歳に貯蓄がなくなる計算です。利回り2%で運用すれば、92歳近くまで資産が枯渇するタイミングをあとずらしできます。さらに、利回り4%なら、枯渇するのは100歳を超えた後です。

このように、老後でも投資を取り入れた方が、資産の取り崩しペースが遅くなり、よりゆとりのある生活が期待できます。いまある貯蓄のうち、当面使わずに済む金額は、貯蓄より資産運用に回すのもひとつの方法です。

参考資料

マネー編集部貯蓄班