新緑がまぶしく、日差しに初夏の気配を感じる6月は、これからの暮らしを見つめ直すのにちょうどよい季節です。
とくに「おひとりさま」として暮らす70歳代の方にとって、老後の資金状況は気がかりなテーマではないでしょうか。
自立した生活を続けていくためには、どれほどの貯蓄が必要なのか、そして同世代の人たちがどのような資産状況にあるのかを知ることは、将来の安心につながります。
この記事では、70歳代・単身世帯の貯蓄状況について、平均額や中央値などをデータとともに解説します。老後資金の見通しを立てる際の参考として、ぜひご覧ください。
1. 70歳代おひとりさま「貯蓄ゼロ」が約3割、平均と中央値にも大きな差
70歳代単身世帯の貯蓄額の割合を、金融経済教育推進機構の「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとに見ていきましょう。
70歳代単身世帯の貯蓄額の割合は、次のとおりです。