【意外と知られてない？】2カ月に一度「年金に上乗せ」老齢年金生活者支援給付金の《支給要件・手続き方法》をひとつひとつ解説最大年額約6万円。要件満たせば「ずっと」もらえるけれど、申請手続きは必須です。

総務省が2025年5月23日に公表した2025年4月分の消費者物価指数（全国）は、2020年を100として総合指数が111.5となり、前年同月比で3.6%上昇しました。

生鮮食品を除く総合指数も3.5%上昇しており、家計への負担は深刻です。

こうした状況下では、とくにシニアの年金世帯にとっては「ほんのわずかな支出増加」でさえ生活を直撃しかねない問題となるでしょう。

そこで今回は、支給要件を満たせば年金に上乗せで支給される「老齢年金生活者支援給付金」について、制度の概要や支給要件、申請方法についてひとつひとつ解説していきます。

1. 【意外と知られてない？】2カ月に一度「年金に上乗せされる」年金生活者支援給付金

「年金生活者支援給付金」は、所得が一定基準に満たない年金受給者の暮らしを支えるための制度です。2019年にスタートした比較的新しい制度であるため、ご存じではない方もいるかもしれません。

2カ月に一度、年金に上乗せして支給されるもので、受給中の年金に合わせて、以下の3種類が設けられています。

このうち、シニア世帯の暮らしとかかわりが深い「老齢年金生活者支援給付金」の支給要件について見ていきましょう。