4. 2025年度の公的年金額はいくら?

2025年度になり、前述の「年金生活者支援給付金」だけでなく、公的年金も金額が変わりました。

ここでは、若い世代が知っておきたい「年金」の基本について、説明します。

4.1 Q 今年度、年金の支給額は変わりましたか?

 →A 2025年度の年金額は、2024年度から原則1.9%引き上げられました。

年金額は、物価や賃金の変動に応じて、毎年見直される仕組みになっています。

物価が大きく上がっても、賃金の上昇がそれほどではない場合、年金の上がり方は、賃金の上昇率に合わせて調整されます。

これは、現役で働いている人たちの負担が大きくなりすぎないようにするためです。

つまり、年金額は経済状況に合わせて調整され、特に物価が高騰した場合には、現役世代の負担とのバランスを考慮して決められているのです。

5. 給付金以外も生活費や貯蓄の備えを

本記事では「年金生活者支援給付金」について解説してきました。

このような給付金制度があると安心できる要因の一つになるでしょう。

しかし、必ずしも給付金のみの上乗せで生活費をカバーできるとは限りません。

自分自身でも万が一の際の備えを考えておきましょう。

例えば、ご自身が働けなくなってしまったりしたときの収入を保障する仕組みや、万が一介護が必要になってしまった時の保障などを準備しておくことも有効です。

どんな保障が必要なのかはそれぞれのライフスタイルによって異なりますので、まずはどんな保障が合っているのかを考えることから始めてみましょう。

参考資料