「義理で年賀状を書いていたし、面倒なのでやめたい」「一度、人間関係を整理したい」といった理由から、そもそも年賀状を書くのをやめたいとずっと思っていた人は数多いのではないかと考えられます。一方で、「自分は書いていないのに、誰かから年賀状が送られてくると申し訳なくなる」「相手に気を遣わせたくない」という気持ちもあることから、あらためて「年賀状の終了宣言」を行うことを選ぶ人が多いようです。

終活年賀状への賛否の声

ネットでは、こうした年賀状の「終活」に対して、

「合理的だし自分もそうしたい」
「形骸化した年賀状のやり取りを続けるよりは良さそう」

と賛同する声がある一方で、

「正月早々、縁切り状をもらうのは不快」
「寂しい気持ちになるので、せめて寒中見舞いとして送ってほしい」
「フェードアウトのほうがいい」

とあまりよく思わない人も多くいます。確かに、誠実な気持ちで送られたものだとしても、そういう文面を受け取るのが嬉しいかといえば、微妙なところではありますね。

SNSやメールは年賀状に取って代わる?

昔と比べてコミュニケーション手段が格段に発達し、知り合いと連絡をたまに取っていたりSNSで近況をよく知っていたりすることも多い今となっては、「日ごろから連絡を取るような仲の人に対しては年賀状の必要性を感じない」という人もいます。また、「年賀状を書くことに追われず、年末をゆったりと過ごしたい」「気持ちの問題だから形式は問わないはず」と、年賀状よりも手軽なメールやSNSで年始の挨拶をする人が、若者を中心に増え続けていることは確かです。

高齢化だけでなく、さまざまな理由から行われている年賀状の「終活」。来年、再来年と、広がりを見せていくのかもしれません。

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