物価の高騰が続いているため、年金が主な収入源となっている世帯の方はとくに、生活に大きな負担が生じているのではないでしょうか。
「年金生活者支援給付金」は2019年にスタートした制度で、3種類あります。
2025年度は増額改定され、6月支給分より2.7%増えることが決定しました。
今回は、3種類の「年金生活者支援給付金」の支給要件や、申請方法について解説します。
記事の後半では、厚生労働省の「生活設計と年金に関する世論調査」の結果をご紹介しますので、年金生活の準備にお役立てください。
1. 「年金生活者支援給付金」どんな制度?何種類ある?
「年金生活者支援給付金」とは、公的年金を含めてもなお所得の低い世帯を対象とする給付金です。2カ月に一度の年金支給日に、公的年金に上乗せして支給されます。
近年しばしば実施されている「住民税非課税世帯への給付金」などの一時的な支援とは異なり、要件を満たす限り継続して受け取ることができる恒久的な支援制度です。
年金生活者支援給付金は、以下の3つの種類があります。
1.1 年金生活者支援給付金は3種類
- 老齢年金生活者支援給付金(補足的老齢年金生活者支援給付金)
- 障害年金生活者支援給付金
- 遺族年金生活者支援給付金
それぞれの支給対象者を確認しましょう。