2. 【マクロ経済スライド】図表を使ってわかりやすく解説!
マクロ経済スライドとは、現役世代の人口減少や平均余命の伸びといった社会情勢の変化を考慮し、年金の給付水準を自動的に調整する仕組みのことです。
少子高齢化が進む中で、現役世代の保険料負担が重くなることを防ぐために、平成16年の年金制度改正で導入されました。
簡単に言うと、年金支給額を物価や賃金の伸びよりも低く調整することで、年金財政が破綻しないように抑えるための仕組みです。
具体的な計算方法は、賃金や物価による年金の改定率から、現役の被保険者の減少と平均余命の伸びにより算出された「スライド調整率」を差し引いて、年金額を改定します。
スライド調整率=公的年金被保険者数の変動率(※)×平均余命の伸び率
※2~4年度前の平均
ただし、賃金や物価の伸びが小さい局面で、マクロ経済スライドを適用することで年金額が下がる場合は、改定は行われません。
あくまでも、賃金や物価が上昇した場合に適用されるものです。
では、マクロ経済スライドの仕組みについて、賃金や物価の変動ケースごとに確認していきましょう。
2.1 賃金や物価の上昇率が大きいケース
物価や賃金が上がる局面では、マクロ経済スライドによる調整が行われることで、調整率の分だけ年金の上がり幅が小さくなります。
著者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、日本FP協会認定AFP、一種外務員資格(証券外務員一種)、日本商工会議所簿記検定試験2級、年金アドバイザー3級。JAバンク(金融窓口業務)や税理士事務所、また医療系公益財団法人で社会保険関係・給与計算関係・雇用保険関係・福利厚生関係などを行う。結婚を機に退職し、現在は自分らしい働き方を探し金融系・保険関係ライターとして執筆活動中。お金に関する知識を詳しくわかりやすく伝えることをモットーとする。
監修者
マネー編集部年金班は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア ~LIMO(リーモ)~』において、地方自治体の公務員や生命保険会社等の金融機関にて勤務経験が豊富な編集者が中心となり、厚生労働省や官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度などをテーマに、丁寧で読者にとってわかりやすい記事の情報発信を行っています。
マネー編集部年金班に所属する編集者は日本生命保険相互会社出身の村岸理美、地方自治体職員出身の太田彩子、株式会社三菱UFJ銀行と三井住友信託銀行株式会社出身の和田直子、株式会社三菱UFJ銀行出身の中本智恵、野村證券株式会社出身の宮野茉莉子、SMBC日興証券株式会社出身の安達さやか等のファイナンシャルアドバイザー経験者等で構成されており、表彰歴多数の編集者も複数在籍しており、豊富な金融知識をもとにした記事に定評があります。
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)などの資格保有者も多数在籍。生保関連業務経験者は過去に保険募集人資格を保有。(最新更新日:2025年6月8日)