2. 3万8000円台で上値を押さえられる

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。4月7日には一時、3万1000円を割り込み、3万792円まで下落しました。ただ、その後大きく反発すると、じりじりと価格を切り上げ、5月13日には一時、3万8494円まで上昇、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線の、主要な移動平均線をすべて回復しました。ただ、その後は短い陰線が続き、先週には一時、3万7000円も割ってしまいました。週末には終値ベースで3万7000円台を回復したものの、やや力強さには欠けます。

今後の展開はどうなるでしょうか。現状は、直近の戻り高値である3月26日の3万8220円付近まで上昇したものの、上値を押さえられたような形になっています。ここから反発するには、まずはこのあたりを突破する必要があります。ただ、その上の、3万8500円~4万円付近は、過去に売買が積みあがっており、抜けるのにはパワーがかかりそうです。まずはこのチャネルの下限を突破し、チャネルの中に入るような動きに期待されます。

まずは、200日線のある3万8000円、直近の高値の3万8494円が目標になります。ただ、25日線、75日線が近づき収れんしているのも気になります。ここを割ると、するすると下がってしまうので注意が必要です。

現状は、直近の戻り高値である3月26日の3万8220円付近まで上昇したものの、上値を押さえられたような形になっています。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃